Image: アルミ電解コンは放置すると劣化が早まる

アルミ電解コンデンサに蓄電する機能がある機器の取説を読んでいたのだけれど、「全く使用しない場合でも1年に1回10分間は電圧エージング(電圧処理)して下さい。」とある。

これはどういうことか。日本ケミコンの資料 TECHNICAL NOTE アルミ電解コンの上手な使い方 (PDF) には、以下のような記述がある。

長期間放置された製品は、電圧処理(注-1)を行ないますと、電解液により酸化皮膜が修復され、漏れ電流は放置前のレベルに戻りますので、電圧処理をお勧めします。漏れ電流の増加は製品の耐電圧により異なり、一般的に定格電圧が高いほど増大する傾向にあります。また放置期間が長くなると製品の寿命に影響を及ぼす可能性がありますので、機器の期待寿命は保管期間を考慮してご使用願います。(注-1)電圧処理をする場合は、コンデンサに直列保護抵抗(約1kΩ)を介して、30~60分間定格電圧を印加して下さい。

また。ニチコンの資料アルミニウム電解コンデンサの概要 (PDF)には、以下のような記述がある。

アルミニウム電解コンデンサを無負荷のまま長期間放置すると、漏れ電流が増加する傾向があります。漏れ電流が増加する原因は、陽極箔の酸化皮膜が電解液と反応して、耐電圧の低下をきたすためですが、電圧を印加すると電解液の修復作用により元のレベルになります。漏れ電流が増加する度合いは、放置中の温度が高いほど大きくなりますので保管場所は、直射日光の当たらない常温、常湿の場所をお選びください。長期間保管した製品を使用する場合は、電圧処理を行なってください。電圧処理方法について(省略)。なお、通常の保存温度5~35°Cにおいて、2年以内の放置であれば電圧処理をせずにご使用いただけます。

つまり、2年以上放置すると劣化が早まることがあるので、2年に1回は定期的に電圧エージングした方がいいようだ。昔修繕用に使って余ったコンデンサも、本来なら寿命を少しでも持たせるべく通電した方がいいのだろうけど、単体でというのはなかなか難しいな。最近使っていないPCも、たまには動かさないと湿気だまりや劣化が加速してしまうのかも。

参考サイト


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