MS-DOS/PC DOS付属のEMM386.EXEを使う場合

EMM386のバージョンが4.48以前だと正しく動作しないようです。いくつかの実機で試してみてもPC DOS 2000(EMM386 Version 4.50)以外だと起動時にフリーズするので、EMM386自身の問題だと思います。

MS-DOS 6.2/VのEMM386.EXE修正版モジュールに置き換えるか、PC DOS J7.0/V以降やWindows 95以降のEMM386を使いましょう。

QEMM(QEMM386.SYS)を使う場合

公式サポートKnowledge Baseを参照。

VMware KB: Using Memory Managers in a DOS Virtual Machine
http://kb.vmware.com/selfservice/microsites/search.do?language=en_US&cmd=displayKC&externalId=1102

このページの情報によるとDEVICE=C:\QEMM\QEMM386.SYS RAM XBDA:N P:VME:Nとしておけばいいみたいです。

XBDA:NP:VME:Nがどういう意味を持つのかマニュアルを読んでみましたが、技術的なことについてはよくわかりませんでした。

以下『QEMM 8J ユーザガイド』(Quarterdeck Corporation発行,1996年)より抜粋。


PENTIUM:VME:xxまたはN (P:VME:xxまたはP:VME:N)

xxの場合はソフトウェア割り込みxx(xxは0からFFまでの16進数)、Nの場合は全ての割り込みについて、仮想モード拡張機能(VME)を無効にします。VME機能はPentiumと一部の486システムにおけるソフトウェア割り込みのパフォーマンスを最適化することができます。QEMMの初期設定では、プロセッサは多くのソフトウェア割り込みを直接リアルモードハンドラに渡し、プロテクトモードからのこれらの割り込みをリアルモードハンドラに渡すために必要なオーバーヘッドを節約します。P:VMX:xxxが使用されると、指定された割り込みは、リアルモードハンドラに渡される前にプロテクトモードで処理されます。このパラメータは、QEMMの内部テーブルがプログラムにより修正されていて、割り込みをプロテクトモードで処理しなければならない場合に便利です。P:VME:xxは単一の割り込みのみを対象としますので、システムパフォーマンスに与える影響はP:VME:Nよりもずっと小さくてすみますが、xxの正確な値を判定するのは困難です。P:VME:Nで問題が解決することはあまりないのですが、そのような場合には、P:VME:Nを必要とするアプリケーションのマニュアルを見れば使用の勧められる特定の数値がわかるはずです。

XBDA:N, L, HまたはF

XBDA(Extended BIOS Data Area)の扱い方を指定します。XBDAは、IBM PS/2とPC互換機上のRAMリージョンで、BIOSデータ領域内に含まれる以上のハードウェア情報を含むために予約されています。通常XBDAは、基本メモリのトップに配置され、効率的メモリ管理の妨げになります。

初期設定では、QEMMはXBDAがシステムにあればそれを検出し、High RAMに移動します。しかし、コンピュータ上にサスペンド/レジューム機能が検出されたり、QEMM386.SYS行上にSUSPENDRESUMEとAPM:Nパラメータが追加されていたりすると、QEMMは初期設定でXBDAを基本メモリ内の低いアドレスに移動します(サスペンド処理の間にBIOSがアクセスした場合)

また、IBM ThinkPadでは、QEMMはXBDAを低い基本メモリに移動して適合性の問題が起きないようにします。使用可能なHigh RAMがない場合は、QEMMは、XBDAを低い基本メモリに移動します。 モノクロ、Hercules、CGAの各システムでは、XBDAをHigh RAMまたは低い基本メモリに移動するとQEMMはビデオをフィルします。EGA/VGA SystemsV では、XBDAの移動によりVIDRAMが利用可能になり、DESQViewとDESQview/Xウィンドウのサイズを16KB増やせます。

XBDA:H

XBDA:H(初期設定)は、利用可能であればHigh RAMにXBDAを置きます。このパラメータは基本メモリを1KB増やしますが、サスペンド/レジューム機能を持つノートブックコンピュータでは、その機能は正しく動作しません。XBDAを強制的にHigh RAMに置くと、IBM Thinkpadでも誤動作します。

XBDA:N

XBDA:Nは、XBDAを移動しないよう設定します。XBDA:Nは、よく使われるトラブルシューティング用オプションで、XBDAが基本メモリのトップにあることがROMやアプリケーションに想定されている場合に必要です。この想定は、しばしば、ブート時やその後にシステムや、ディスクのアクセスで不具合が生じるなどの問題を起こします。


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