まずはOSの起動が始まるまでの間、どこでパソコンが停止するのか調べる。

↓・・・1
パソコンの電源ランプが付く
↓・・・2
画面にメーカーのロゴ(※1)が表示される
↓・・・3
メーカーのロゴが消えて画面が真っ黒になる
↓・・・4
バー(※2)が表示される
↓・・・5


※1メーカーのロゴ
パソコンの電源を付けてまず最初に表示される、製造元のロゴマークのこと。

※2バー
Windowsの起動中に表示される、左から右へと動いているバーのこと。



●1(通電しない)
・CPUやマザーボードなどの基盤、もしくは電源まわりの故障、電源の容量不足。
・電源側にスイッチがあるなら、それがONになっているか確認。
・自作PCであれば配線ミスを疑う
・ノートPCの場合バッテリーを取り付けていないとAC電源を繋いでいても電源が入らないことがある。
バッテリーが中途半端でなくちゃんと接続されていることを確認する。
・単なる電源LEDや電源ボタンの故障だったり

●2(POST(BIOS診断テスト)起動前)
・上記の理由
・ディスプレイの故障、グラフィックボードの接触不良や相性問題、初期不良、故障など
もしこれらの表示関連のトラブルであれば、電源ランプは点灯、HDDは読み書きしているはず。そうでなければこれ以外の問題を考えてみる)
・自作PCであればBIOSのCPU、バスクロックなどの設定ミスかも。BIOSの設定を初期化してみる
・最近新しいハードウェアを追加している場合は一度取り外してみる
・メモリの故障or接触不良。きちんとメモリモジュールがソケットに差さっているか確認
・RT/CMOSの設定を保持する電池が切れているのかも。
(ほとんどのPCはRT/CMOSを読めなくても、エラーメッセージを出した上で標準設定で起動するので、電池切れでPOSTが起動しないことは多分ない。)
一般的なデスクトップPCはCR2032というコイン型の一次電池を使っているが、一部の機種やノートPCでは専用の二次電池を使用しているものもある。
放電による寿命はCR2032で3年~10年ほど。二次電池は電源を入れている間に充電されるので、電池としての寿命が来るまでは交換不要。

●3(POST処理中)
メーカーのロゴが表示されている最中に「Delete」や「Tab」きーなどを連打して、POSTの診断画面を見る。
機種にもよるが「Pause」キーを押すと診断画面を一時停止できる。何か他のキーを押すと一時停止を解除。

ここでも理由は主にハードウェアあたりに問題がある。ただし、メーカーのロゴやBIOSの診断画面が消えてからPCが停止した場合、下の☆を参照
・メモリの一部が故障している、相性が合わない、そもそも対応していない
・マザーボード上の部品の故障
・ハードディスクが接続されていないか、故障している
・BIOS設定が不正?(→デフォルトの設定に戻してみる)
・BIOSそのものが壊れている(可能性少)

●4(ブートローダーあたり)
POSTやハードウェアの認識には成功しているが、OSの起動が始まっていないので、HDD、RAID周りに問題がある。
もしくはマスターブートレコードやブートマネージャのトラブル。
・そもそもハードディスクが接続されていない or BIOSが認識をしていない→BIOS診断画面や設定画面で認識しているか確認
・リムーバブルメディア(CD、DVD、USB-HDD、USBメモリやFD)が挿入、接続されたままである。
・BIOSのハードウェア起動順位の設定でHarddiskを最初にしてみる(普通はCD・DVDデバイスを1番、HDDを2番に設定してあるはず)

●5(OS起動開始後)
OSによって対応が分かれる。



○更新履歴
10/12/19 記事が冗長になったので分割


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