Image: 2013年10月分のラノベ購入履歴

この写真を撮ったのは2週間くらい前のことだが、なかなか読書に時間を割く機会がなく、ひとまず読まなければ何も書くことがないじゃないかということで、随分遅れた。

先月分は、自分が読んでいるシリーズの新刊は変態王子7だけだった。だからといって、まだ禁書目録や精霊使いの最新刊に追いつけていないのに、あれこれと別のシリーズに手を出すと収拾付かなくなるので、この4冊だけで妥協した。

[レビューには多少のネタバレを含みます。]

[凡例]
満足度: ☆満足しなかった、☆☆まあまあ満足した、☆☆☆大満足だった
次巻への期待度: ☆あまり期待しない、☆☆少し期待する、☆☆☆かなり期待する

○ バロックナイト [MF文庫J]

成分: 仮想空間バトルアクション50%、いちゃラブコメ30%、自分探し20%
特色: ある日、他人と繋がりがなかった男子高校生(京耶)はバロックという名を持つ少女に呼び出され、口づけされたと思ったら異空間に連れて行かれる。そこはゲーム内の仮想空間(レガシーオブタナトス)で、遺産(レガシー)と呼ばれる者・物を相手に戦うことになる。それは現世で存在が消滅しかけていた京耶の『因果』を取り戻すためだった。

話はいきなりゲームの戦いに放り込まれるところから始まり、理解が追いつかないうちに戦いが終わって日常パートへ。京耶、バロック、話の核となり得るレガシーオブタナトスなど、わからないことだらけの中で、その不安を感じさせない日常ラブコメが繰り広げられる。その雰囲気や良し。謎の過去を持つ主人公とか、ベタすぎるぜ。そして、そこにつけ込む混沌からの使者に、京耶は自分の存在について否定的になってゆく。記憶がないことを自覚してピンチに陥るが、ヒロイン(元恋人?)に助け出され、まずは自分を取り戻す行動を起こすことになる。その原動力はどこから来る?結局は『愛』なのか!?元気な女の子に振り回されるというのもなかなかイイ。最後のヒロインと共闘する場面は表紙のイラストか。露出度が高いけど、なかなか格好いい。

MF文庫Jの『夏の生徒会長コンテスト』でWeb投票するとランダムでモバイル用待受イラスト画像がもらえるのだが、その中で気になったのがこの作品だった。なんか馴染みある作画だと思ったら、イラストレーターはSAGA PLANETSのほんたにかなえさんだった。ところで待受画像のバロックは乳がでかいのだが、あれは詐欺か幻か?w

京耶の存在に関して各人の心情描写は若干はぐらかされた感がある。それとも、想像任せなのか、これから過去とともにわかってくるのか。作風は気に入った。ただ、この巻だけでストーリーに対して評価を下すのは難しい。(満足度: ☆☆、期待度: ☆☆)(2013/11/11)

○ 変態王子と笑わない猫。 7 [MF文庫J]

成分: ラブコメ40%、友情30%、変態妄想30%
特色: 1人の男の子(横寺陽人)とそれを囲む女の子達との、等身大友情ラブコメ。『笑わない猫』をきっかけに、親密になったりすれ違ったりする人間関係を、時にラブコメのノリで、時にひどく現実的に描く。

話は6巻で起きた事件の清算から始まり、そして舞牧攻略ルートに、は入らない。少し残念。小豆家や筒隠姉妹といちゃいちゃするのもつかの間、本気のわんにゃん戦争が勃発して三角関係は険悪なムードに。そんなドタバタの間にエミがあんな目に遭ったりと、今回もサービスシーンが多かった。結局、横寺のあずかり知らぬところで2人はよりを戻したのだが、どこか暗い影を落としたままとなった。どうも横寺の立ち位置というか、振る舞いがぶれてきているように思える。横寺は1巻で建前を失い、また取り戻したわけだが、今からすれば建前なんてなくしてしまった方が、、、。次巻あたりで佳境に入ってくるか。

『爽やか変態ラブコメ』と称しているが、日常ラブコメの中にどこかモヤモヤした雰囲気が漂う。その優しくも痛々しい等身大な人間関係を描いたストーリーは、ライトノベルと言うよりは友情と恋愛をテーマにした少年漫画っぽい。というのは言い過ぎか。その、ライトノベルにしては独特な雰囲気が、かえって新鮮だと感じた。(満足度: ☆☆、期待度: ☆☆)(2013/11/12)

バロックナイト (MF文庫J)
葉村哲
メディアファクトリー
変態王子と笑わない猫。7 (MF文庫J)
さがら総
メディアファクトリー

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