Image: 170329 VN ナツイロココロログ 感想

ビジュアルノベル『ナツイロココロログ』(Hearts、2016年) キサラ・リン ルートの感想。

2010年前後のサガプラみたいな純愛系ゲームのアニメチックなキャラクターとCGは、1・2年前までは好きな方だったけど、今は自分の中で時代遅れというか飽きてきたというか、あまり魅力を感じなくなった。逆に「こいのす」の線画や「ニューりん」の色彩は割と好き。結局自分の好みの問題だろうか。そういうわけでナツイロココロログ(以下、ロロログ)はCG的にはマッチしなかったけど、現実世界と仮想世界との二面性というキーワード、ストーリーやシチュエーションが面白そうと思って手を出してみた。

買ったのは今月発売されたHappy Summerの本編同梱版の方。こういうゲームって予約分と発売から1・2ヶ月で買う人がほとんどだろうから、同梱版を買った物好きな人はどれほどいるんだろうか、気になる。

ヒロインは4+1人いるが、とりあえず2人分を攻略した。残りについて後日感想を書くかどうかは未定。

綺新・キサラルート

最初に選んだ理由は、先輩だからと言うよりクールキャラであることと主人公と一番接点がなさそうだから、どういう展開になるのか気になったから。

仮想世界と現実で一番ギャップがあるのはことねちゃんだけど、先輩も別ベクトルでかなりのギャップがある。仮想世界では主人公を籠絡せん勢いで攻めるが、現実ではそもそも恋が何なのか全く分かっていない様子。本音変換ツールが本心とかけ離れていることは作中でも触れているけど、恋愛シミュレーションについてゲームでの体験が現実をどう変えたのか、もっと描写がほしかった。最初のデート失敗から綺新が女の子らしさを磨いていくところは微笑ましかった。

ルートを1周して再度読み返してみると、綺新とキサラとの距離感の違いがこのルートの楽しむべき点であることがわかる。ただ、仮想と現実とのリンクがあまり見えないのは残念だった。特にシナリオの中盤が薄い。現実でも本音が見え隠れする部分があるとか、表と裏の繋がりを見たかった。ヒロインとしては一番魅力的なだけに(目当てに買っただけに)がっかり度は大きい。

鈴・リンルート

妹キャラと言うよりロリキャラだよね。自分はロリ属性ではないし、妹=ロリという図式もあまり好きではないので、そのストーリーについて深く語らないが、綺新ルートに比べれば幾分単純でわかりやすかった。

抜き目当てならこの子の右に出る者はいない。エロシーンも通常の裸シーンも破壊力抜群ですぜ。

感想 (No.31)

ストーリー上、綺新以外のヒロインとは最初から好感度が高い上に共通ルートで既にある程度仲が深まっているので、恋愛する過程を順番に経るというより、既に仲良い子とデートやいちゃラブを楽しむことが中心になる。その点ではとても満足できた。

仮想世界のアバターと現実での姿という表と裏の二面性はいいんだけど、それが表裏一体であることをもっと見たかった。特に綺新ルートのシナリオは期待値未満だったかな。こうあるべきという自分のエゴを押しつけるようで悪いが。後半の展開は無理があるというか強引だったけど、まあ悪くなかった。

CGは特別何か変わった点や突き抜けた点があるわけじゃないけど、文句の付け所はない。及第点以上。4人並ぶ絵は悪くないけれど、各ヒロインの一枚絵の方が圧倒的にその良さが引き立つなあ。


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