Image: 180808 VN『RIDDLE JOKER』(2018年) 感想

ビジュアルノベル『RIDDLE JOKER』(ゆずソフト / 2018年3月)の感想。18歳未満の方の閲覧はご遠慮下さい。

ゆずソフトの作品はDRACU-RIOT以外は体験版しかやってこなかったので、それほど思い入れのあるブランドでない。絵柄は綺麗ではあるけど特別好みでもなかった。今作もパッケージ絵しか見ていなかったら買わなかったが、あやせと茉優のキャラクターに惹かれて購入を決めた。

感想 (No.46)

シナリオ

日常パートも恋人パートも、キャラクター的に理想的なヒロイン像と、ヒロインのかわいさ・おちゃめさ、ラブコメの楽しさ・面白さがバランス良く織り交ぜられている。ストーリーに緩急を付けるためトラブルや困難にぶつかるシーンを入れるのは常套手段だが、しっかりした背景設定と無理のない展開で無難にまとまっている。茉優ルートや羽月ルートのラストは予想に反してあっさりハッピーエンディングを迎えたが、緊張感を過剰に高める展開にならずにほっとした一方で、定番に反する形になったことに物足りなさを感じたのも確かである。しかし、これが是か非か一概に決めるのは難しい。

ちっぱいにコンプレックスを常に感じて自虐ギャグを見せるあやせ。義妹ながら巨乳というアンバランスに魅力がある七海。年長の包容力と初々しさを併せ持つ茉優。ザ・大和撫子の羽月。ロリキャラの隠れヒロイン 千咲。どのヒロインもそれぞれの良さがあって捨てがたい。一番楽しめたのは告白シーンもHシーンも一癖あって面白かったあやせルートだが、定番なヒロイン像の羽月も読み終えてみれば案外悪くないように思える。

グラフィック

背景やCGのクオリティは上々、というか、ゆずソフトの作品はもともと良いクオリティを保っているので、期待を裏切らない出来という印象。原画はいつもと同じ人のようでタッチは変わらず、彩色はサノバウィッチのようにソフトな色合いになっている。CG間でクオリティや画風にバラツキがなくとても安定感がある。SD絵も豊富で一部はアニメーションしており、良い出来だった。

会話文での立ち絵の表情切り替えに相当気合いが入っている。1つの文に2~3回の切り替えはざらにある。あやせの不機嫌顔・怒り顔が立ち絵だけでなくHシーンの一枚絵でも見られるところが面白かった。

画面解像度はフルHD (1920x1080) 対応。線がジャギーなく綺麗に見える点や通常シーンの背景のディティールの良さが引き立つ点は良かったが、一枚絵ではディティールが甘く、高解像度の恩恵を感じにくいと思う。これもブランドイメージを維持しながら手を加えることが可能かどうかを含め、難しいところである。

システム

セーブスロット120個+任意で追加可能なセーブページ、クイックセーブ12個、バックログジャンプ、フローチャート、カスタマイズ可能なアイコンメニュー、マウスジェスチャー、ゲームパッド対応と至れり尽くせりで、これ以上要求を出すのが難しい。オープニングやタイトル画面をすっ飛ばして前回終了したシーンから再開するレジューム機能はとても便利。また、逆方向にスキップするバックスキップは他所ではありそうでない珍しい機能。(さすがにシーンをまたぐことはできないが。)

機能が多い分不具合も多いが、修正パッチを重ねてリリースしており、サポートはしっかりしている印象がある。

総評

ブランドの期待通りで非の打ち所がない出来。ただ、期待に応えるものになっていて満足しているのだけど、期待を上回るものならもっと良かったというのは、貪欲だろうか。(2018/08/08完了)


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