基板写真館:NEC PC-9801RX

日本電気株式会社 PC-9801RXパーソナルコンピューター(1989年発売)の基板写真集です。

ケース内部

Image: PC-9801RX 内部

メインボード 表

Image: PC-9801RX マザーボード

P/Nは写真がなく不明。基板識別記号はG8CCMR。シリアル番号によれば製造時期は1989年11月。PC-9801VXに比べるとNEC自社製カスタムチップが目立ちますが、汎用ICはSOP(表面実装型)に切り替わりながらも依然多くあります。中央奥のCPUみたいなチップはPC-9801VXに搭載されていたものと同じEGC。3つの大きな黒いチップはそれぞれグラフィックGDC、テキストGDC、外部インターフェイスのチップセットです。これらのカスタムVLSIの開発には苦労したようで、1988年3月発売のPC-9801UV11に初めて採用されたときは、カタログの機能説明の一番最初で触れられていました。

メインボード ROM/RAM部分

Image: PC-9801RX メインボード ROM部分

ROMが6個使われています。PC-9801RAやPC-9801ESでは2個で済ませていたのに、何故こうなったのでしょう。コストダウン目的でしょうか。半導体不足が深刻化していた時期でもあります。

EGC

Image: PC-9801RX EGC

この頃の基板は配線が黄色っぽく見えるのが特徴です。私はこの基板はあまり好きではありませんが、この写真はお気に入りです。 基板の材質は、表面のざらつきがうっすらとした格子状で、旧世代のものに比べて配線の出っ張りが抑えられて密度も上がっています。表面はツルツルしていますが、ツヤは少し抑えられたように見えます。

CPUボード

Image: PC-9801RX CPUボード

P/Nは136-455173-A-01。基板識別記号はG8CCN。写真ではIntel D8087-2が実装されていますが、標準ではオプション扱いで未実装です。AMD N80L286-12/Sも後から取り付けたものだと思います。

Specification