基板写真館:AMD Athlon XP 2500+(Barton)

AMD Athlon XP 2500+ Barton (AXDA2500KV4D) CPUの写真。

Bartonコアの中では1.83GHz駆動の最下位モデルですが、オーバークロックすることで最上位モデル(2.2GHz)以上で駆動できることがある(MBとの相性がよく、CPUに耐性があれば)ということで、そのコスパの良さがオーバークロッカーの間で話題になりました。まだAMDが生き生きしていた頃です。価格comのクチコミ件数はAMD製CPUの中では最多の4973件で、この記録は2015年現在も抜かれていません。AMDも上位モデルの売り上げを懸念したのか、後期ロット(2003年35週あたり以降)では動作周波数を変更できない「倍率ロック」が施されています。現行のCPU製品は最上位モデル以外は倍率変更に制限が掛かっていますが、この頃はそうではなかったのです。→2017年2月登場のRyzenで全モデル倍率ロック解除となりました。

CPU 表

Image: Athlon XP 2500+ Barton

最近のデスクトップCPUのようにヒートスプレッダーが付いていないので、CPUクーラーを雑に取り付けようとすると「コア欠け」事故につながります。熱伝導グリスの塗布は必要不可欠です。

ブリッジ付近拡大

Image: Athlon XP ブリッジ

よく見ると表面に配線が走っていて、そこにL1, L3などとマーキングされています。このラインの部分に切り込みを入れたり、既に切込みが入っている部分に導電性の素材を埋め込んだりして、CPU IDなどを変えることが出来ました。

CrystalCPUID

Image: CrystalCPUID