基板写真館:NEC PC-6001
日本電気株式会社 PC-6001パーソナルコンピューター(1981年発売)。
本体内部
ケースを開けると、まずキーボードと電源回路が見えます。安価なりに作りも簡素なものになっています。
しかしメイン基板からは安っぽさは感じられません。
メインボード 表
P/Nは72401671。基板識別記号(と勝手に命名)はPWD-167。英数字5桁の識別記号は見つけることができませんでした。基板に抵抗器が並んでいる様子が今では珍しい光景です。7400シリーズICのほとんどがテキサス・インストゥルメンツ社純正品という、これも基板/ICフェチとしては高得点をあげたいポイントです。
NEC uPD780C CPU、MITSUBISHI M5C6847P CRTコントローラー
General Instruments AY-3-8910 サウンドジェネレーター
初期のアーケードゲームでよく使われた有名な音源チップ。当時のビジネスパソコンではサウンドは警告音としてビープ音を鳴らせる程度のものでしたから、こうして音源チップを載せるのはホビーパソコンならではです。
リレー?
松下 HB1YD-DC5Vはリレー(継電器)でしょうか。データレコーダーとのCMTインターフェイスに繋がっているラインだと思います。奥ではuPD8049Cの足に対してジャンパ線を直接付けるという、なかなかトリッキーなことをしています。
メインボード 裏
主に横方向に対して配線されています。
uPD8049付近の裏側です。ジャンパ線による修正はいくつか見てきましたが、抵抗器を挟むというのは初めて見ました。手作業感があります。
Specification
- CPU: NEC uPD780C (Second source of Z80A) @4MHz
- Memory: 16/32 KB
- Display: 640x400 (monochrome), 128x192 (2 colors), 64x49 (9 colors)
- Sound: General Instruments AY-3-8910 Programmable Sound Generator
- I/O: CMT, Printer, TV-Video, Sound, 2 x Joystick, Expansion slot
- OS: Built-in BASIC interpreter, Microsoft Disk BASIC, CP/M