基板写真館:NEC PC-9801F
日本電気株式会社 PC-9801Fパーソナルコンピューター(1983年発売)の基板写真集です。
メインボード 表
File:NEC PC-9801F Motherboard with V30.jpg - Wikimedia Commons
P/Nは72403339。これとは別に133-から始まる番号がありますが、写真が不鮮明でわかりませんでした(既に現物はありません)。基板識別記号はG9URM、PWD-333。基板はPC-6001のものと比べると、4層基板のためか深緑色になっています。縦横に格子状の白線がプリントされているのが特徴的です。世代的に汎用TTLばかりかと思いきや、意外とカスタムチップが多いです。汎用TTLの半分くらいは74244などバス周りに使われる中継デバイスです。
PC-9801FメインボードとATXマザーボードの比較
基板の大きさも違いますが、個々のチップの大きさもずいぶん違います。
uPD7220 ディスプレイコントローラー
漢字ROMボード
メインボードの左下の白いコネクターに接続されていたドーターボード。第1水準漢字ROMのみが標準実装されており、空きソケットにはオプションの第2水準漢字ROMチップや拡張漢字ROMチップを実装します。
さらにもう1枚、640KB FDDインターフェイスボードが標準で実装されていますが、写真が見つかりませんでした。
Specification
- CPU: uPD8086 8MHz/5MHz (Second source of Intel 8086), i8087 (optional)
- Memory: RAM 128KB, VRAM 192KB
- Disk: 640KB 5.25" floppy drive (PC-9801F1: 1 drive, PC-9801F2: 2 drives)
- Display: 640x400 (8 colors)
- Sound: Beep, Sound board (optional)
- I/O: Keybaord, Printer, RS-232C, RGB monitor, External floppy drive, 4 x Expansion slots
- OS: Built-in BASIC interpreter, Disk BASIC, Optional: CP/M-86, MS-DOS