基板写真館:サウンドカード PCI製品

サウンドカード PCI製品の基板写真集です。

Sound Blaster Live!

ボード表 (CT4620)

Image: CT4620

基板のマスクによると1998年7月製造。所有しているSound Blaster製品の中では最も綺麗だと感じるボードです。まあ、さすが発売時の価格が32800円しただけのことはあります。 私はぼったくり価格だと思うのですが、当時Sound BlasterシリーズがPCサウンドの定石として広まっていたことは確かです。 4chアナログ出力とゲームポート、MIDI入出力、同軸S/PDIF入出力を搭載。光S/PDIF出力はオプションです。

EMU10K1 DSPチップ

Image: Emu10k1

CPUと同等以上の能力を持つ高性能プロセッサーと言うことで宣伝されていたチップ。音声処理を専用チップに行わせるというのは、CPUの処理能力が低かった当時ならではですね。

AOpen AW744 ProⅡ

Image: AW744 Pro2

2000年頃にマザーボードメーカーのAOpenから発売されたPCIサウンドカード。5000円程度の価格と言うこともあり、他の製品と比べると安っぽく見えますが、アナログ出力の音質は比較的良好です。Yamaha YMF744のXG音源、光デジタル出力と、機能的にも魅力があります。

Sound Blaster Audigy 2 ZS

Image: SB0350

2003年に発売されたPCIサウンドカード。7.1chアナログ出力とライン入力を装備し、ドーターボードで光S/PDIF入出力とJOYSTICKポートをサポートして、インターフェイスとしては行き着くところまでいったという感じです。

Asustek XONAR Essence STX

Image: Xonar Essence STX

2009年にマザーボードメーカーのASUSから発売されたリスニング向けPCI Expressサウンドカード。RCA出力とヘッドホン出力は排他使用で、リレー回路がカチッと鳴って切り替わるところが特徴的です。使用するには外部電源(Molex 4ピン)接続が必須という点も独特です。ねじ穴が見えますが、ここには元々EMIシールド(カバー)が付いていて、写真撮影のため取り外しています。オーディオ用の大きなコンデンサーが目立ちます。

リスニング向けのサウンドカードやUSB-DACなど、PC関連の家庭用サウンドハードがハイエンドの領域まで広がってきたのがこの頃でした。その後、ここ数年ではSONYやDENONなどの老舗オーディオ機器メーカーがUSB-DACを作り始め、売り上げランキングの上位を占めるようになりました。その一方で、かつてPCオーディオに力を入れてきた小さなメーカーは勢いを失い、サウンドカード製品は注目されなくなりました。デスクトップPCの使用率が下がったことと、ゲーマー向けのマザーボードによってオンボードサウンドの音質が向上してきたことを考えると、サウンドカードでPCのサウンド機能を強化する時代は完全に終わったのかもしれません。