フラッシュメモリはデータの長期保存に適さない
ある人の記事を読んでいてハッとさせられたというか、すっかり忘れていたことだが、フラッシュメモリはデータの長期保存には適さない。
SSDやCompact Flash/SDカードなどのフラッシュメモリは、HDDに比べて可動部がなく、CD/DVDに比べて外部環境の影響を受けにくいことから、これらよりも信頼性が高いメディアと思われることがある。しかし、フラッシュメモリのデータはいずれ自然に消えてゆくことを忘れてはならない。
技術的なことは省略するが、一説によれば、フラッシュメモリに書き込まれたデータは5年程度で消え始めるといわれている。高温環境ではさらに短くなる。消えるまでにそのデータが書き換えられる(書き直される)ことがなければ、時間が経つにつれデータの破損が進んでいく。
フラッシュメモリの欠点というと書込回数の限度による寿命ばかりが注目されがちだが、データが自然消滅する恐れがあることを忘れてはならない。