FIDUE A63 イヤホンが届く
4⁄2 ついに新しいイヤホンが届きました。
FIDUE A63
メーカーはFIDUE Acoustic(飞朵声学)という、2013年(?)に中国に設立されたばかりの企業のようです。
まだAmazonでも楽天でも検索に引っかからないという、ある意味レアもの。ebayで送料込み$60(6000円)ほどで販売されています。わざわざ個人輸入しなくても、現在はe-イヤホンやdmrから購入できます。
外箱
この箱をみて何となくNVIDIAを思い浮かべたのは私だけでしょうw
箱は扉になっていて、高級品をうかがわせる作りになっています。箱の奥には保証書、ポーチ、交換用イヤーピース4種が入っています。
デザイン
中国製品に時々ありがちな奇抜なデザイン。メタリックに仕上がっていて思っていたより安っぽくは見えませんが、ケーブルの引き出し部分が好きになれません。イヤーピースを取るとドライヤーっぽいw
ケーブルはより線で、癖が付きやすい代わりに絡みにくそう。ケーブル被覆はつや有り。、
音の特徴
4⁄3 短期間(12時間以内)のレビューなので、今後評価が変わる可能性があります。
比較対象はPhilips SHE9850、NW-A860付属イヤホン。SHE9850は購入当時8500円ほどしましたが、販売終了直前には5000円を割っていたと思います。音質に関係ないと思いますが、NW-A860付属イヤホンはリコール交換品です。プレーヤーはNW-A860(ウォークマン)。CD楽曲はヘッドホンで聴いている時間が圧倒的に多いので、イヤホンについて精確なレビューをするのはなかなか難しい。
- 高音の音質: A63 > NW-A860 > SHE9850
- 中音の音質: NW-A860 > A63 > SHE9850
- 低音の音質: A63 > SHE9850 > NW-A860
- バランス: NW-A860 > A63 > SHE9850
- 原音忠実: A63 > NW-A860 > (SHE9850)
- 音場: NW-A860 > A63 > SHE9850
- 解像度: A63 > NW-A860 > SHE9850
- 明瞭感: NW-A860 > A63 > SHE9850
- フィット感: SHE9850 > NW-A860 > A63
A63の音の傾向はフラット寄り。中価格帯のイヤホンはだいたいかまぼこ形なので、それらと比べると中音域~高音域が小さい。そのままだとボーカルやパーカッションの迫力を求めるロックなどにはあまり向かないが、イコライザで調整するといい感じになる。低音域はやや引き締まった音で、迫力はあるけどボヤボヤするSONY系イヤホンよりも好感がもてる。
音場は狭い方だが、代わりに原音忠実(素直に音を出す)という点ではNW-A860を上回る。解像度はA63の方が優れている気がする。先に書いたように高音域は主張しないので、明瞭感はNW-A860の方が上回る。イコライザを使わない場合ではヌケは感じられない。
装着方法はイヤーピースで耳栓型とカナル型を選べる。慣れていないせいかもしれないが、長時間付けていると耳が痛くなってくる。
評価
率直に感じたことを言えば、私が普段聴く音楽のジャンルがハイテンポなロックやJ-POP、エレクトロニカが多いので、高音域のノビが少ない本製品は自分にはあまり合っていないと思った。ただ解像度は良好なので、イコライザをかければNW-A860付属イヤホンよりこちらの方が好みかも。中音域が少し曇っている感じがするが、価格帯からすれば許容範囲内。
SHE9850とは性能から明らかな差があるが、NW-A860付属イヤホンとは傾向が大きく違うので、一概にどちらがいいとは言えない。SHE9850からの買い替えとしては満足しているが、現行の同価格帯競合製品の中でこれが優れているかというと、よくわからない。ABCで評価するならB。機会さえあれば同価格帯、高価格帯のイヤホンも聴いてみたいが、正直言ってイヤホンにそこまで興味がない。