メインメモリ(RAM)がデュアルチャンネルで動作しているか確かめる No.1
パソコンについてある程度のことは知ってる、という方はこちらも参考に。
→ デュアルチャンネルで動作しているか確かめる No.2
Windows標準の機能・ツール等で物理メモリがデュアルチャンネルで動作しているかを確かめることはできないので、
フリーソフト「CPU-Z」を使用する。
CPU-Z(ZIP版)をダウンロード、ダウンロードしたファイルを解凍してさっそくcpuz.exeを起動。
アンインストール方法は言うまでもないが言っておくと、解凍したフォルダを丸ごと削除するだけ。
(インストーラ版でインストールした場合はアンインストーラ(C:\Program Files\CPUID\CPU-Z\unins000.exe)を実行してください。)
Memory - General - Channels を参照して、「Dual」になっていれば、
物理メモリがデュアルチャンネルで動作していることが確認できる。
機種によってはここが空欄になっている場合もある。その場合はデュアルチャンネルで動作しているかどうかわからない・・・
また、誤った情報が表示されていることもあり、あまりあてにならない。
正しい情報を得るにはBIOS設定画面を確認するしかなさそうだ。
余談だがCPU-Zの一部の項目について不親切に説明すると、
・「CPU」タブ
Code Name ・・・CPUのコードネーム。
例えば、同じCore 2 Duoにしても年に数回のマイナーチェンジによって細かい仕様が変更されており、これを区別するために使用される。
ここでの「Merom」はモバイル向けCore 2 Duoで60nmプロセスで製造されているが、現行のモバイル向けCore 2 Duo「Penryn」は45nmで製造されているのでTDPもMeromより低くなっている。
ちなみにこの機種のCPUソケットにPenrynは合わないので換装はムリ。そもそもMBが対応してないだろうが。
Package ・・・おそらくCPUソケット。
Technology ・・・プロセスルール。3年前は90nmが最新であったが、現在の最新モデルは45nmが主流らしい。
この値が小さいほど精密な製造・加工が可能→CPU回路の面積を縮小できる→放熱などによる電力のムダ使いが減る→消費電力・発熱量を抑えられる。
Core VID ・・・CPUにかかっている電圧。
正直よくわからんが、この値を気にとめるのは自作PCを組むオーバークロッカーだけだろう。
Family ~ Revision ・・・モデルナンバーにほぼ等しい。
各番号の意味を知る必要は全くない。もし特別気にすならRevisionくらい。
Instructions ・・・対応する拡張命令セットや付加機能。
これについてはCrystalCPUIDのほうが詳しく知ることができる。
Clocks ・・・現在のCPUの動作クロック数。
この画面では本来のクロック数は1.66GHzだが、EIST(Speed Step)によって 997.5MHzに下げて動作中。
Chache ・・・CPUに搭載されているキャッシュメモリの容量など。
Cores, Threads ・・・Coresは言うまでもなくCPUコア数。これはCPUが同時に処理できるスレッド数。
HTテクノロジーを実装するCPUではThreadsがCoresの2倍の値になるはず(未確認)
・「メモリ」タブ
DC Mode(Dual Channnel Mode) ・・・デュアルチャンネル動作が対称モード(Symmetric mode)か非対称モード(Asymmetric mode)か。
各チャンネルに同じ容量のメモリが差さっていれば対称モードで動作。
2GB+1GBなど、各チャンネルごとにメモリの容量が異なると非対称モードでデュアルチャンネル動作。
NB Frequency(Northbridge Frequency)は謎...
Timings ・・・メモリのクロック周期など。
自作PC向けMBではBIOSの設定によって変更できるが、たいていの場合BIOSが自動で認識・設定してくれるので気にする必要なし。
・「SPD」タブ
物理メモリにあるSPDと呼ばれる記憶装置に記録されている、そのメモリについての仕様がわかる。
古いメモリではSPDが搭載されておらず表示されないことがある。バルクメモリではSPDに誤った情報が記録されていることもあるらしい。
ここでわかることはメモリの仕様だけであって、現在のメモリの状態や設定はここからはわからない。
その他のタブについては解説略。