15.6型デザインノートPC『富士通 LIFEBOOK AH54/E』
身内でノートPCを買ってきてほしいという依頼があったので、久々にノートPC選びに取り組んでみました。
今やインターネット上で仕様や価格を比較してオンラインで購入することが当たり前になりつつあります。私もそうするつもりでした。でもふとしたきっかけで店頭で実際に触ってみて、画面越しではわからない違いを感じることができました。ネット上のレビューを見て選ぶのもいいですが、実際に自分で触って納得して買うのが一番だと思います。
今回は以下の要求をもとに製品の候補を決めることにしました。
- 予算は8万円程度。
- ディスプレイの大きさは14~16インチくらい。
- 外観・デザイン、つまりは見た目を重視。色は黒と青以外を希望。
- CPUの性能はそれほど追い求めていないが、中程度が望ましい。
- Photoshop等のレタッチソフトで画像編集をするのでメモリは4GBは欲しい。
- 3Dゲームはやらないのでグラフィックの演算性能は問わない。
- 外付けディスプレイを接続するかもしれないので、ディスプレイ出力(できればVGA出力ではなくHDMI出力)があったほうがよい。
- キーボードはタイピングしやすいこと。
- DVDドライブは内蔵していたほうがよい。ブルーレイには対応しなくてよい。
- テレビ機能は不要。
- Microsoft Officeは不要。
- メーカーにはこだわらないが、今までソニー、DELLを使ってきたので他のメーカーのPCを使ってみたい。
- ただしDELLのノートPCはディスプレイの画質が悪い印象があるので候補から除外。
ネット上のランキング・レビューなどの客観的な情報は耳にせず直接電気店に足を運んで、店頭に並んでいる中から次の4つに候補を絞り込みました。
候補 | メーカー/型名 | OS | CPU | MEM | HDD/ODD | 主な付属品 | 色(Amazonリンク) | 価格(円) | 個人的な不満点 |
1 | レノボ G570 43347FJ | 7 HP 64 | Core i5-2430M | 4GB | 750GB/DVD | なし | 黒 | 42,000 | 色が黒しか選べない |
2 | 東芝 T451/35D | 7 HP 32/64 | Core i3-2330M | 4GB | 640GB/DVD | Office、無線光学マウス | 赤、白、黒 | 62,061 | キーが打ちにくい |
3 | ソニー VPCEH26FJ | 7 HP 64 | Celeron B840 | 4GB | 640GB/DVD | Office | 白 | 79,800 | 価格性能比が悪い |
4 | 富士通 AH54/E | 7 HP 64 | Core i3-2330M | 4GB | 640GB/DVD | Office、有線レーザーマウス | 赤、白、緑、黒 | 66,967 | なし |
※価格は2011年12月20日時点の価格.comにおける最安値
以下東芝 T451、ソニー Eシリーズ、富士通 の各機種のカタログです。
- 左:『東芝 秋冬モデル PC総合カタログ』、株式会社 東芝、2011年
- 中央:『VAIO標準仕様モデルカタログ』、ソニー株式会社、2011年
- 右:『富士通 冬モデル PC総合カタログ』、富士通株式会社、2011年
まずLenovoのG570 43347FJが候補に挙がりました。性能が要求を満たす上にコストパフォーマンスも非常に良かったのですが、色が黒しか選べないため断念しました。他の色が用意されていれば真っ先にこれを選んでいたと思います。
次に東芝のT451/35Dが候補に挙がりました。この機種はOffice Home and Business 2010が付属します。Officeは不要なのでOffice無しモデルを探してみましたが、どうも国産メーカーのほとんどのPCにはOfficeが標準で付属するようなので、その点は目を瞑ることにしました。(BTOならOffice無しを選択できますが。)しかし、キーボードのキートップが広いのはいいのですが、キーとキーの間隔が狭くてタイピングがしにくい。コストパフォーマンスは良いもののキーボードに難ありということで、候補を後に回すことにしました。
ソニー VPCEH26FJ/Wはデザインがとてもよかったのですが、同じ価格帯の割には性能が他の機種よりも一段階劣っています。一つ上のランクのVPCEH28FJ/W・P・BはCore i5-2430Mを搭載していますが、価格が予算を超えていたため候補には入れませんでした。
富士通 AH54/Eは性能・コストパフォーマンスはまあまあといったところでしょうか。キーボードのデザインが良かったのですが、PCを閉じたときの外観がしっくり来なかったので候補としては後回しにしていました。最終的にはソニーVAIOとこの機種のどちらにするかで迷って、価格を優先してこの機種に決めました。
店頭価格は74,800円(ポイント還元あり)で実質6万円ほど。本当は色は白(アーバンホワイト)がよかったのですが、店に在庫がないとのことで赤(ガーネットレッド)にしました。店頭で見たときは赤の外観が気に入らなかったのですが、家に持ち帰って改めて見ると、この落ち着いた高級感のある赤もいいような気がしてきます。(自分で買ったことによって愛着がわいただけなのかもしれませんが。)
ところで箱を開けてから気がついたのですが、この製品にはマウスが付属します。(詳細仕様には載っているものの)写真やカタログページには載っていないので、マウスは付いていないものだと思っていました。私は後で買おうと思っていたのでよかったのですが、マウスを別で同時購入してしまった人がいるんじゃないでしょうか。
このキーボードのデザインとVAIO Eシリーズのキーボードのキートップのデザインに惚れ込んで、どちらを取るかでかなり迷いました。そんなことは気に留めない人が大半でしょうが。
今やコンピューター関係の製品ではほとんど見かけなくなった「Made in Japan」の文字。富士通はこれを積極的にアピールしています。まあ部品のほとんどは海外生産なので正確には「Assembled in Japan」でしょう。
最初に電源を入れてから設定することは「ユーザ名・コンピュータ名の設定」→「ユーザーアカウントのパスワードの設定」→「Windowsライセンス条項への同意」→「Windows Updateの設定」→「ハードディスクのCドライブとDドライブの容量設定」。後は自動で初期設定が行われます。(15分くらいかかります。)
ディスプレイの画質、スピーカー・ヘッドホン出力の音質、キーボードの打ち易さ、ソフトウェア処理の速さなど、感覚面からの評価は一言で言えば「スタンダード」でしょうか。特に良い点はなく、かと言って悪いというほどの点もなく、標準的な家庭用ノートPC、といった感じです。まあデザインがいいので満足しています。
国内メーカーPCおなじみの「盛り沢山の付属ソフトをインストール済み」はこの機種にも当てはまります。@Nifty登録ツールなど、明らかに不要なソフトはアンインストール(削除)しておいたほうがいいでしょう。