いにしえのメディアプレイヤーソフト:WMP、Real Player
ある人の思い出語りで “Winamp, QuickTime Player, Real Player” という古のメディアプレイヤーソフトウェアの名前を見て、私はノスタルジーに浸ってしまった。過去を振り返ってみる。
Win9x時代
Windows Media Player (6.4以前)
当時のWindowsに標準で入っている唯一のメディアプレイヤーソフトなので、昔のWindowsユーザーであればもれなく一回は使う。こんなのでも、オフライン再生だけでなくネット上のストリーミング配信も再生できたはず。回線速度が遅いとステータスバーに「バッファ処理中」の表示が出て止まりまくるので、その表示に腹が立った記憶があるね。
Winamp
これはイコライザー機能がある無料のメディアプレイヤーとして英語圏で人気を獲得した。まだ2000年に入る前からプラグインを追加できるメディアプレイヤーがあったことには、今でも驚く。標準では日本語に対応していないが、第三者から非公式の日本語化パッチが開発・配布されていた。ただ、私は一回触ったことがあるくらいで、ほとんど使わなかった。そもそも、CDをPCに取り込んで楽曲ライブラリーを作る習慣は私にはまだなくて、レンタルしたCDをカセットテープやCD-Rに直接コピーしていた。
Real Player / RealOne Player
画像はアスキー、パッケージ版「RealOne Playerプレミアムパック」 - AV Watch (2003/04/10)から引用。
これはこれは、懐かしすぎて涙が出そうなくらい、完全に過去となった遺物が出てきたな。オフラインのメディアプレイヤーとしても使えるが、むしろ、ネットラジオのストリーミング配信でこれが必要だったためインストールしたという人が多いのでは。
無料版と有料版で機能が差別化されていたが、有料版を買った人はどれだけいたんだろう。
WinXPからVista時代
Windows Media Player
標準設定ではCDをWMA (Windows Media Audio)形式でインポートしようとするところが難点だが、これ一つでライブラリ、タグ管理、CD書き込みができるという、起動がやや重いこと以外は役に立つソフトだった。
組曲ニコニコ動画に、この視覚エフェクト(アンビエント:ランダム)の映像が使われ、タグで「空気が読めるWMP」とか言われていたことが懐かしい。
iTunes
過去に何度か書いている通り、私はiTunes以外のアップル製品を使ったことがなく、この当時はiTunesも試しで一度使っただけで、常用していなかった。
アップルのメディアプレイヤーはQuickTimeという兄弟ソフトがあって、これをインストールして使うことになっていた。このQuickTimeにも有料版が存在した。
SonicStage
Walkmanを使っていた人は、もれなく、このソフトを使わざるを得なかっただろう。初期バージョンはコピー保護制限付きのATRAC3か、制限はないけど無圧縮のWAVか、どちらかの形式でしかCDからインポートできないというクソ仕様だった。後にコピー保護なしのATRAC3やMP3でのインポートに対応した。
FLVP
FLV形式専用のプレイヤー。当時、YouTubeから落とした動画を再生するのに使っていたけど、常用というほど使った記憶はない。Flash Playerに依存するため、今は動作しない。
その他
この頃になってくるとフリーソフトが多彩になり、GOM PlayerとかVLCのような今でもメジャーなマルチメディア・プレイヤーが出てきた。私はこれらを使った記憶がない。メディア関係のソフトで「完全フリー」ほど胡散臭いものは無いからね。
Win7時代から現在
Media Player Classsic / MPC-BE
とにかく動作が軽く、デコーダーさえあればファイル形式(コーデック)のサポートはどうにでもなる。ライブラリ管理はWindowsのエクスプローラーで十分なので、これを使っている。
iTunes
元々はCDをAAC形式でインポートしてPlexでLAN内配信するために使っていたけど、今はそのライブラリやApple Musicを再生するために使っている。
こうしてみると、ようやく最近、主張しないUIの良さが分かってきたような気がする。