Quake II(Steamダウンロード版)をWin98実機で動かす

Steamで買ったQuake IIのOriginal VersionをWin98実機で動かしてみる。音楽を再生するためにパッチを当てる必要があることと、私のMatrox G400ビデオカードでは専用ドライバーを入れないとOpenGLでのハードウェアアクセラレーションが有効にならなかった。
まず、Quake II オリジナル版の必要動作環境は、公式情報では以下のようになっている。
- 100%互換機とWindows 95 または NT 4.0英語版
- CPU:Pentium 90 MHz (133MHz推奨)
- メモリー:Win95 16MB(24MB推奨)、WinNT4.0 24MB
- Sound Blaster 100%互換サウンドカード
- ジョイスティックとマウスサポート(3ボタンマウス推奨)
- TCP/IPプロトコルを使用するLANとインターネットプレイに対応
- 最小インストールの場合:4倍速CD-ROMドライブと25MB以上の空きハードディスク容量
- 標準インストールの場合:4倍速CD-ROMドライブと250MB以上の空きハードディスク容量
- 最大インストールの場合:2倍速CD-ROMドライブと400MB以上の空きハードディスク容量
Quake IIの3DハードウェアアクセラレーションはOpenGLのみに対応している。3dfxとPowerVRは付属の専用ドライバーで対応。ソフトウェアレンダリングだとテクスチャーの画質や半透明といった演出、フレームレートが明確に落ちるので、このどれかに対応したビデオカードが推奨される。Matrox製ビデオカードはOpenGLのサポートに弱いことで知られるが、G400であれば後述のドライバーを入れることで実用的に動くことを確認した。
Quake IIをインストール
Quake IIは日本語に対応していないので、Steamストアでは言語表示で英語をオンにする必要がある。
とりあえずSteamが入っているPCにインストールしたら、インストール先のうちrereleaseフォルダー以外のフォルダーとファイルをWin98機の適当な場所にコピーする。
Quake II v3.24非公式パッチをインストール
オリジナル版はCD-DA再生でゲーム内音楽を再生するが、そのためにCDを焼くのはだるい。非公式パッチを利用するとローカルファイル (Ogg Vorbis形式) から再生できるようになる。
→ Download : Quake II v3.24 Unofficial Patch [Quake II] [Mods]
ダウンロードしたファイルをQuake IIのインストール先に上書きする。
Steam版インストール先のrerelease\baseq2\musicに入っているoggファイルのうち、track02.oggからtrack21.oggをWin98機のQuake IIインストール先のbaseq2\musicフォルダー(要作成)にコピーする。
TurboGLをインストール(Matrox G400ビデオカードを使用する場合)
下記リンクからturboglv1.exeをダウンロードして、Win98機にインストールする。
インストーラーがローカルドライブを全て探索し、対応するゲームのファイルが見つかると、そこにDLLファイル (opengl32.dll) をインストールする。このDLLファイルはTurboGL用に改変されており、プロセッサーの種類毎に最適化されたライブラリーとリンクするようになっている。
サウンドとビデオ設定
quake2.exeを起動する。ロックな音楽とともにデモが走り出せば成功!
音楽が再生されない場合は、Escキーを押してOptionsでogg vorbis musicがenabledになっていることを確認する。
画質が粗い場合は、Videoのgraphics rendererがdefault OpenGL(または3dfx OpenGL、PowerVR OpenGL)になっていることを確認した上で、video modeで高い画面解像度を選ぶ。
apply change後に下のようなコンソール画面が出てゲームが停止する場合、no hardware acceleration detectedと出ているので、ビデオカードかそのドライバーがOpenGLに対応していない可能性がある。