211111 USB-DACとヘッドホンの消失
今使っているUSB-DACが8年ものになるのでそろそろ買い替え時期かなと思ったのだが、価格コムのヘッドホンアンプ・USB-DACカテゴリを見ると、一時期の盛況ぶりはどこへ行ったのやら寂しい状況。Amazonで調べてもUSBケーブルのごとく聞いたことないメーカーの製品ばかり。
メーカーはポータブルアンプのFiiOと据え置きのFOSTEXが昔から知られていたが、一時期(2016年辺り)はソニーやコルグが製品を出してランキング上位に食い込んでいた。当然、有名なブランドが出しているとあって普段手を出さないようなユーザーも買っていたのだろう。このカテゴリーらしからぬ盛り上がりで、レビューの数もかなりあった。
それが今や、ランキング上位製品でも取扱店舗が数店舗しかないという状況。もはやカテゴリーランキングとして成立していない。
イヤホン・ヘッドホンカテゴリーを見ても、上位20製品で7割以上をワイヤレスイヤホンが占めている。人気はこれらに移り、ワイヤードでオーバーヘッドなイヤホンとそれを必要とするUSB-DACやヘッドホンアンプの人気は衰退したんだろう。
かつてサウンドカードで知られたクリエイティブは一時期スピーカーに人気があったが、ここ数年はロジクールなどのPC周辺機器メーカーと小さいパイを取り合っているように見える。サウンドカードはOnkyo、Auzen、Audiotrakなどは既に撤退し、クリエイティブとASUSが細々と売り続けている。PCゲーム用途を見ても、ゲーミングマザーボードで高音質のサウンドチップを搭載することは当たり前になっているので、別でサウンドカードを買うということにメリット以前に発想が至らないのかもしれない。
AE-9の商品ページを見ていると、クリエイティブがここまで音質とデザインをアピールしていることに驚く。かつて4チャンネルごときのこんな無骨なサウンドカードを3万円で売り出すメーカーだったのに。
今サウンドカードを買うとしたら、サラウンド対応ヘッドホンと組み合わせて、高音質を重視するか付加機能(全部入り)を目当てにする場合だろうか。あるいは、LEDで機内装飾?😏 ワイヤレスはレイテンシーが気になるが、そこが解決可能となるといよいよサウンドカードは生き残れないだろうな。