140913 少量のお湯を沸かすにはガスと電気ケトル どちらか得か
カップラーメンの調理やお茶を作るときに水を沸かしてお湯を用意するわけですが、水を沸騰させるにはガスと電気 どちらか得か計算してみました。
ガスの場合は容量1.6Lのやかん、電気の場合はティファール アプレシア プラス 0.8Lで計測結果を2倍にして1.6L相当としています。電気の使用電力や使用電力量はサンワサプライ ワットチェッカーplus TAP-TST7、ガスの使用量は戸口のメーターを見て差分を出しています。
ガス(B) | 電気(B) | |
---|---|---|
使用量 | 0.0273 m^3 | 0.16 kwh |
(料金単価) | 169.85 円/m^3 | 25.08 円/kwh |
使用料金 | 4.637 円 | 4.0128 円 |
(1円あたり熱量) | 271.10 kJ/円 | 143.54 kJ/円 |
発生熱量 | 1257.07 kJ | 576.0 kJ |
器具効率 | 42.62 % | 93.0 % |
料金単価は東邦ガス 都市ガス 料金表B、中部電力 従量電灯B 2段料金です。電気の計測結果は念のためにワット数と時間を別々に計測してみましたが、1190 W x 242 秒 = 288 kWs = 0.08 kWhとなり、電力量と一致しました。器具効率はガスや電気によって発生した熱量のうち実際に水に伝わった熱量の割合です。ガスの発生熱量は46.04655 x 10^6 J/m^3、電気の発生熱量は1 J/Ws、水が受け取った熱量は 1.6 L x (100-20) K x 4.186 kJ/K = 535.8 kJ としています。
ガスよりも電気の方がややお得という結果になりました。なお、単身世帯などで特に電気・ガスの使用量が少ない場合(1段料金)ではガスの料金単価が上がって電気の料金単価が下がるので、1.6Lの水を沸かすのにガスが5.946円、電気が3.3088円というように差が開きます。
電気ケトルの器具効率の高さには驚きですが、ガスの器具効率がリアルな数字になったことも驚きでした。火力発電所の発電効率がだいたい4割を切るくらいと言われています。
ガスで麦茶を1.6L沸かす時にかかるコストも計算してみました。水道料金は単価を266.76 円/m^3とすると4.268円、茶葉は伊藤園 香り薫る麦茶ティーバッグが安いときは150円くらいで買えますが 1包3.5円として、ガス料金は4.7円とすると、計13円。スーパーで売られている2Lボトルのショップブランド品が100円くらいなので、家で作った方が断然安い!