Image: 161007 CRTディスプレイが故障したので破棄する予定

最初は5VレギュレーターICの足付近のハンダ割れを直すところから始まり、それは何とか修復できた。しかし、時折水平信号やコンバージェンスが乱れることがあった。それ以前に、ヒーター回路の電源ラインがハンダ割れの影響を受けて寸断されていたことに後に気づき、そちらはジャンパ線を張って修復した。画面が明るすぎる症状はこれで改善された。

水平同期信号が乱れる原因は、今思えば同期を担っているICの故障だと思うのだが(汎用のものなので代替部品はebayで手に入る)気づいたときはもう遅かった。別の箇所の故障を疑って修復しているうちに12Vの3端子レギュレーターが異常発熱する問題が発生。レギュレーターを交換してみたが他の箇所がやられているのか、回路が正常に働かない。しまいには一次側電源回路の電圧すら立ち上がらなくなった。こちらは代替部品の入手も難しそうだ。

ブログでは一切触れたことがないが、何年か前にNECのCRTディスプレイ(PC-KM151)を中古で入手したときもさんざんな目に遭った。電源を入れて1時間もしないうちに画面が映らなくなり、電源が入らなくなった。コンデンサの張り替えもやってみたが、何の成果も得られなかった。その時は今ほどの知識が無かったので、それこそ暗中模索の作業だった。

多少のお金と多大な労力・時間がパーになった。古い機械にはもう手を出すまいと心に刻んだ出来事だった。(終)


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