これまで土木と電気工を足したような仕事をしてきたが、来月からは設備管理の仕事をさせてもらえることになった。職場は同じ市内なので引っ越す必要はないが、休日がシフト制になるため生活スタイルは多少変わるかもしれない。4月1日土曜日からいきなり連勤だ。

電気工といっても家の内装工事のみならず様々ある。以前やっていたのは特殊な分野で説明しづらいのだが、一般の人がわかるところで近い例だと、空中や地中の電線工事みたいな分野だ。仕事は電流計など測定器を使うものもあるが、体で覚えるものが多い。ケーブル加工接続のみならず、木材・鋼材加工、溶接など。時には内装屋のように耐震化工事やペンキ塗りもある。油圧ポンプのような重い工具を運んだりケーブルを引っ張ったりすることが毎日あるため、体力も相当要する。ケーブル埋設のためにスコップで溝を掘ったり屋外で足場や工事フェンスを立てたりと、土木に共通する作業もある。

入社して3ヶ月のいわゆる試用期間ではその全容が掴めなかったが、4ヶ月目にしてようやく自分の目指すところと食い違いがあり、能力的にも向いていないことが実感してきた。しかしすぐに辞めるわけにはいかなかった。最初の半年で苦労することは当然で、そのうちに見切りを付けるのは早計だっただろうし、社員として受け入れ1ヶ月教育してもらったからには貢献できるならしたかった。まあ履歴書上も不利になるだろうし。それからずるずる引っ張ってきたが、やはり自分に向いていないと思った。

電工に就く前に希望の職を探したときは書類審査すら通らないなど手応えが良くなかったから、なかなか代わりの仕事を探す決心が付かなかった。金銭的に窮地に立たされてようやく本格的に職探しを始めてみると、意外に希望するところから手応えがあった。行動すれば何かあるかもしれないが、行動しなければ何もないとはこういうことだった。

そんな、苦労したのか甘ったれの自業自得かで苦しんだ月日を乗り越え、4月から新しい仕事をもらえることになった。しかし、ここまで引きずって貯金を使い果たすことになるとは考えていなかった。最初の給与日である5月末まではお金を食費にいくら回すかで苦労しそうだ。


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