Image: 180210 雑用水受水槽を清掃

今年も去年に引き続き、管理物件で雑用水受水槽の整備をするため、作業工程を組んでいるところ

管理物件で雑用水受水槽の清掃を行った。他の設備定期点検と同時進行だったため人手が足りず、清掃そのものは外部の作業員にやってもらった。電源盤の表記とポンプの号機の対応が入れ替わっていたり、残水の排水に予想以上に時間が掛かったりと小さなトラブルは発生したが、何とか乗り切った。

雑用水が何たるかは中水道 - Wikipediaが詳しい。主にトイレの洗浄水や花壇の散水など、人体に直接触れない用途に使われる水のこと。

受水槽清掃の作業管理を任されたため、設備図や制御系のシーケンス図、ポンプ電源盤の図面などを何度もにらみながら作業手順を作った。具体的には、水槽の容量と電極のレベルから排水やポンプ復旧に要する時間を算出したり、水槽を片側停止させるためのバルブ操作やポンプ停止手順など。

写真の地下水槽は100トン(100㎥)の容量があるが、残り30トンまで水位が下がるとポンプ空転防止のため揚水できなくなる。また、平日は時間帯によって使用量が多く給水が追いつかないため、水槽を空にさせると水位が完全に復旧するまで数時間を要する。この水槽が複数連結しているので影響は数日規模になる。水の供給を停止せずに2槽の清掃を短期間で実施するには、復旧の所要時間と水の供給量・使用量を見積もっておく必要がある。量が量なので全て排水するのはもったいない。そこで、ポンプ空転防止ラインぎりぎりまでは水槽への補給を止めたまま供給を継続させることになる。これも工程に入れると作業手順と懸念事項が増えて手間取った。

設備を保守管理する立場にある以上は水槽の中を見ないわけにいかないので、安全帽と酸欠測定器を持って中に入った。雑用水といってもここの施設では99%が公共の工業用水道から補給しており(1%未満が雨水)、ろ過設備で次亜塩素酸を混合しているので、臭いや汚れはほとんどなかった。まあ、この地下水槽を見てしまうと水を手ですくって飲めと言われても抵抗があるけど。(※雑用水は飲用できません。)

下の写真は清掃前の高置水槽の様子。こちらもかなり綺麗に見える。

Image: 雑用水槽 ステンレスタンク

今回の作業について反省点の洗い出しや次年度に向けての引き継ぎ資料作成も進めていかないといけないが、今はとにかくコーヒーブレイクを取りたい気分。


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