実機からダンプした正規のROMフォントを入れた状態でOS/2を起動したら、再び一部の文字が表示されなくなってしまったので、原因を調べたら、ディスプレイ・アダプターのBitBltに文字の描画機能があることが判明した。この機能はOS/2のディスプレイドライバーだけで使われていて、Windows 3.0, 3.1のドライバーでは使われていない。

フォントROMの特定のアドレスに、ある署名を入れると、この機能は使われずに文字が描画されるので、ディスプレイ・アダプターの中でもこの機能を持たないモデルが存在すると考えられる。

文字表示用の画面モードを持っていて、ビデオメモリーに文字コードを書き込むと文字が表示される(DOS/VやPC-98)という仕組みは一般的にあるけど、ハードウェアに文字コードを入力すると任意の位置にグラフィックとして文字を描画するという仕組みを、私は見たことないな。少なくとも、VGAやXGAにはない機能だ。

Bitbltによるビデオメモリーの矩形コピーを応用した仕組みと思われるのだが、2ライン余分に表示されたり、横に2ドットずれて表示されたりと、パラメーターの解釈が微妙に異なるのがややこしい。コマンドプロンプトの表示も窓の中身が透けるようになってしまったので、また色々手直しが必要になるが、もうこのままリリースしてしまおうかな。


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