240309 2種電気主任免状の認定取得に向けて面接を受けた
あー、やっと終わったー。なんか雨は降ってるけど、心はスッキリした😊
特高受電施設の保安管理業務に従事して5年以上が経ったので、実務経験で免状申請することにした。過去に電験二種の参考書はいくつか買ったけども、私には試験で免状を取るのは難しそうだ。2種電気主任を実務経験の申請で取得する人は毎年500人位居るらしい。試験合格者の人数と同じか、それより多いので、珍しいものでもないだろう。
認定を受けるにあたっては事前の書類審査と面談があった。そこで問題なければ、指定書式の申請書と代表者押印済みの実務経歴書を用意して本申請を行う。
まず、実務経歴書、定期点検の項目、組織図の下書きをWordで作成。経歴書は省略せず正確に、しかし余計な事は書かないように、10頁くらいにまとめた。これらをメールで保安監督部に提出。今から3ヶ月前、昨年12月のことだった。
その後、提出書類の記載事項や法令遵守していることを証明するため、保安規程、単線結線図、保安教育の記録、不具合是正工事の計画書や報告書と、過去5年分の日常点検、月次点検、年次点検の点検記録を提出するよう求められた。紙媒体なら引っ越し用ダンボール箱が2~3箱くらいの量だが、PDFデータでも提出できるという事で、向こうが用意したオンラインストレージに500MBくらいのデータをアップロードして送った(これでもモノクロスキャンでデータサイズを抑える努力はした)。そのために紙媒体の点検記録を倉庫の箱から引っ張り出してひたすらスキャンするのはしんどかった😫
書類審査で問題なければ、面談の日程を決めて、当日は保安監督部がある庁舎に赴く。
面接官は一人で、20代か30代か、いずれにせよ私が想定したより若く見えた。横長な事務室の端の方にある10人席の長机が置かれた会議スペースに案内され、そこで対面で1時間ほど面談した。
面談では大体以下の事を確認するための質問を尋ねられた。
- 実務経歴書の記載事項が実務経験の認定対象に該当するか。
- 関係法令や保安規程を遵守して業務を行っていたか。
- 自分が管理する設備や実施した点検を把握及び理解しておるか。
まず、経歴書の内容に沿って、定期点検や運転監視をどのような体制と頻度で行っていたか、私が業務体制上どのような立ち位置にあって点検にどのように関わったかを答えた。期間中にデマンドの変更が何度かあったので、これがどういう経緯で変更することになったか説明を求められた。頭の中では、この前読んだ大正時代の電験の口述試験みたいだなとか考えていた。
年次点検についての質問をいくつか尋ねられた。停電操作をどのように行ったか、単線結線図を見ながら「停電点検はこういう行程で行い、ここの停電点検の時はまず遮断器○○を切って…」という感じで説明した。それから、保安規定の点検基準に変圧器絶縁油試験があったので、この点検項目で何を調べたか尋ねられた。面接官「絶縁油のガス分析とはどういったガスを調べるのですか?」私「具体的な名前は何だったか忘れましたが…点検報告書を見れば分かると思います。メタンとかそういうものだったかと」面接官「有機ガスですよね?」私「そうですね。変圧器に絶縁破壊などの異常が起きて内部で放電が起こると、油が分解されてガスが生じるので、ガス分析でそういった異常がないか分かります」そんな感じで、しどろもどろになりながらも、意味は分かっているという点を主張しておいた。
あと知識的な所で問われたのは、B種接地の場所とか接地抵抗の基準値とか、変圧器に比率差動継電器がついていたので、その説明とか。最近そういうのを調べたり、前日には軽く電験三種の参考書に目を通したりしていたから何とか回答できたけど、もし全く対策していなかったら答えに行き詰まったかもしれない。しかし、電験二種レベルのような発電、送配電技術の知識を問われたら、それこそ全くできなかったので、今回このレベルの回答でパスできたのは幸運だった。
そうして、面接官「これで実務経験が十分であることの確認が取れましたので、第二種電気主任技術者の免状を交付して差し支えないと判断します」との言葉を賜り、私は笑顔でお礼を言って、正午近くのゆるい昼休み雰囲気の中をルンルンで帰った。