DOS用CDドライバー別ベンチマークテスト結果 [DOS]
DOS用ATAPI CDドライバー別でCD-ROMへのアクセススピードを比較してみました。OAKCDROM.SYS、TRICD.SYS、UIDE.SYS、TAISATAP.SYS、CDROMDRV.SYS。
環境
- CPU: Intel Pentium III 800MHz
- MEM: PC133 SDRAM 256MB
- MB: ASUS P2B (Intel 440BX) UltraDMA/33
- CDD: Toshiba SD-R5002 DVD-RW (CD-ROM Read 40x)
- OS: IBM PC DOS 2000 日本語版 (英語環境)
- MSCDEX: MSCDEX.EXE Version 2.25 (PC DOS 2000付属)
- Benchmark Software: CD Speed 99 v0.76B
SMARTDRV等のディスクキャッシュは使用していません。
ベンチマーク結果
OAKCDROM.SYS - Windows 98/Me付属ドライバー
Windows 98/Meの起動ディスクでMS-DOSリアルモードATAPI汎用CD-ROMドライバーとして使われているドライバー。基本メモリー36,048バイト消費。十分なUMBメモリーがないと基本メモリーを圧迫します。
ドライバー導入時に「Programmed I/O」と出るのでPIOモードでの動作。そのためか、26倍速(約4MB/s)で頭打ちになっています。もっとも、150MBあたりまではドライブの制限値がそのまま出ており、DOS/Win3.1対応ソフトでCDの容量をいっぱいいっぱいまで使うことはないので、十分なのかもしれません。Pen2あたりだとCPUが足を引っ張って結果が変わってくるかも。
TRICD.SYS - Triones DMA (Bus Mastering) IDE drivers V3.70b
→ VOGONS Vintage Driver Library
Intel PIIX, PIIX3, PIIX4サウスブリッジのバスマスタリングに対応したドライバー。対応チップセットではUltraDMAモードでアクセスするため高速なアクセスが見込めます。基本メモリー7,760バイト消費。
結果は、テスト中にドライブがうなり声を上げ始め、ドライブがおかしくなったのかと思いました。と言うのは嘘です。音やランプを見るにアクセスは正常に行われているはずですが、表示がおかしくなります。数回試しましたが変わりませんでした。原因不明。
UIDE.SYS - FreeDOS 1.1付属ドライバー 10-16-2011
UIDE.SYSは標準ではXMAに64MBのキャッシュを確保しようとしますが、PC DOS 2000のHIMEM.SYSでは63MBまでしか使えずいっぱいいっぱいなので、/S5スイッチを付けて確保するキャッシュを5MBに制限しています。また、/N1スイッチを付けてハードディスクに関する機能は無効にしています。基本メモリー5,280バイト+XMSメモリー5,258KB消費。
ドライブの仕様通り、最大40倍速のスピードが出ており、結果は良好です。
TAISATAP.SYS - Toshiba CD-ROM ATAPI Device Driver Version 1.6984
東芝製CD-ROMドライブ用のDOSドライバー。少し古いバージョン。入手経緯は忘れました。PIOモードしかサポートしていないようで、26倍速で頭打ちになっています。基本メモリー10,752バイト消費。
CDROMDRV.SYS - TOSHIBA Enhanced-IDE CD/DVD-ROM Device Driver (ATAPI) Version 2.24
東芝製CD/DVDドライブ用のDOSドライバー。去年まで東芝サムスン(TSST)のサイトからダウンロードできたはずですが、現在は削除されています。標準ではPIOモードで動作しますが、/Bスイッチを付けるとDMA転送をサポートします。対応チップセットはIntel PIIX, PIIX3, PIIX4。基本メモリー7,502バイト消費。
結果は良好。UIDE.SYSとほぼ同じグラフになっています。
(EOF)