Image: ディスプレイからPCのアースを取る

PCや電源に付属する電源ケーブルはほとんどアース線付きの2Pプラグで、アースを取るのに扱いにくい。かといって一つ一つに3Pプラグの電源ケーブルを買って付けるのは金も資源ももったいないので、ディスプレイのアースがディスプレイケーブルのシールドに繋がっていることを利用してディスプレイを3Pプラグにした。

電源タップは出力が3Pでアースをビス端子から取れるサンワサプライ パワータップ TAP-MG37FN-5を利用。3P電源ケーブルはiBuffalo BSACC0720BK。

Image: TAP-MG37FN-5

マルチメーターでケースシャーシの対地電圧と漏れ電流を測ってみたら興味深い結果が出た。

対地電圧・漏れ電流測定結果

測定環境

  • 温湿度:26℃55%
  • 測定器:三和電気計器 CD771(2012年製)
  • 入力電源:AC100V、L-N 101.5V L-E 101.7V N-E 0.35V
  • 測定対象:サブPC(旧メイン機)

非接地時

周辺機器はキーボードとマウスのみ接続。

ケース・対地間 AC48.0V DC0.131V、ケース漏れ電流 0.470mA
Image: 非接地時ケース・対地間AC

ケースの対地電圧が48Vというのに驚きだが、電源オン中にケースシャーシに接地線を繋ぐとわずかにアークが生じるのが見えるので、そうなんだろう。

接地時

接地したEIZO FS2332にDVIケーブルで接続した。ケースシャーシと電源タップ接地線との間の抵抗は0.5Ω。

ケース・対地間 AC0.002V DC0.002V、ケース漏れ電流 0.003mA(接地線を除く)
Image: 接地時ケース・対地間AC

当然ながら接地線との電位差はなくなった。ただ、弱電・高周波の回路になるほどグラウンドの抵抗・静電容量が信号品質に影響を与えると聞くので、本来ならケーブル経由ではなくPCはPCで接地すべきだろう。この場合ではディスプレイケーブルのシールドに約0.5mAの電流が流れていることになり、あまりいいことではない。


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