Windows用市販デフラグツール
日本で販売されているWindows用デフラグツールをいくつか紹介。
私見が入ってるので間違ってる部分があるかも。
・Diskeeper (開発: Executive Software International (-2005)、Diskeeper Corp. (2006-2011)、Condusiv Technologies Corp. (2011-) 販売: 相栄電器)
現在人気No.1のデフラグ専門ソフト。
最大の売りは「Set It and Forget It」 - 一度設定しておけば、無負荷時に自動でデフラグを実行する機能。利用者が最初にすることはライセンス認証くらいで、あとは何もいじらずに閉じて放っておけば無負荷時に自動でデフラグが行われる。現在では「InvisiTasking」としてバックグラウンドでのデフラグ実行機能を強化している。
個人向けのラインナップは「Home」「Professional」「Pro Premire」と3本も存在するが、ほとんどの人はProfessional、Pro Premire特有の機能を有効活用する機会がない。なので普通はHomeを選べばいいのだが、Windows Vista BusinessやWindows 7 Professionalなどの一部エディションでは利用できないので要注意。
もともとはデフラグツールが付属しないWindows NT用のデフラグソフトとして登場。初期のバージョンから相栄電器によって日本語化と販売が行われていたが、当時の家庭用PCで主流だったWindows 95、98には対応していなかったせいか認知度は今一つだった。
2000年に発売したDiskeeper 5.0でようやくWindows 95、98に対応。その後もバージョンアップを繰り返し、ここ2~3年で一気にシェアを伸ばしている。
・PerfectDisk (開発: Raxco Software 販売: ネットジャパン)
最大の売りは「SMART Placement」 - 更新頻度が高いファイルを空き領域側に再配置することで後のパフォーマンス悪化を抑える機能。
Diskeeperはバックグラウンドで負荷がかからない程度に継続的にデフラグを行うのに対し、Perfect Diskは定期的に1回で徹底したデフラグを行うことを得意とする。
海外にはDiskeeperとの比較記事が多数あるが、デフラグの精度ではこちらのほうが高評価を得ているようだ。
インターフェースは人によって好みが分かれるところだが、私はこちらのほうがお気に入り。
かつてデフラグの自動化ならDiskeeper、徹底したデフラグを行うならPerfect Diskと言われていたが、現在ではそれほど大きな差はないだろう。
個人向けのラインナップはProのみで、Diskeeperのようなエディションの制限はない。
日本ではネットジャパンが2002年にPerfect Disk 5.0日本語版を発売。Diskeeper日本語版の登場から5年ほど経っていたが、雑誌記事や広告などによりまもなくDiskeeperと同等かそれ以上の知名度を得る。
バージョン9 (2008)で無負荷時のデフラグ自動実行機能「StealthPatrol」を備えたが、その間にコンシューマ市場のシェアではDiskeeperにすっかり差をつけられてしまったように感じられる。
・Speed Disk (Norton Utilities)
Speed Diskは製品名ではなく、Symantec社の「Norton Utilities」というユーティリティソフトに付属するツールの一つである。
よって上記のデフラグ専門ソフトと比べると機能は少ない。
1982年、Peter Norton ComputingがNorton Utilitiesの最初のバージョンを発売。一度削除したファイルを復活させる「UnErase」などの14のツールを含むこのソフトは世界中で大ヒットした。日本では2万円前後で輸入販売されたほか、ソフトウェアジャパンによってNEC PC-9800シリーズやDOS/Vにも移植された。
1990年にSymantecが権利を買い取り、20年近く経った現在も開発が続けられている。
初めてSpeed Diskを搭載したのはNorton Utilities 4.0 Advanced Edition。その後少しずつ機能を拡張し続けるも、2000年頃には開発はほぼ停滞状態に。
そして現在(バージョン14.0時点)、新しいWindowsをサポートできないとの理由でデフラグツールはWindows付属のものを利用するように変更、Speed Diskは事実上終息した。
○更新履歴
11/03/23 記事を分割
10/04/26 作成