Focusrite Scarlett 2i2 USBオーディオインターフェイス
Focusrite Scarlett 2i2 USB2.0オーディオインターフェイスについて。
Focusrite Scarlett 2i2 | |
価格 | オープン(実勢価格12,800円) |
発売日 | 2011年11月 |
対応機種 | PC/AT互換機またはMac、PentiumまたはAMD 1.5GHz以上、1GB以上のRAM |
必要I/F | USB2.0 1ポート |
対応OS | Windows XP, 7, Mac OS X 10.6.5- |
機能概要 | PCM録音/再生(最大96kHz/24bit/2ch)、ASIO対応、 Core Audio対応、アナログ入力ダイレクトモニター機能 |
入出力 | USB2.0入出力、XLR/RCA入力 2ch x 1、標準ジャック出力 2ch x 1 + 1ch x 2 |
質量 | 580g |
付属品 | 本体、USBケーブル、Getting Started Guide、ソフトウェアDVD x 1枚(シリアル付き) |
備考 | USBバスパワー駆動のため外部電源は不要。 |
リンク | 製品ページ(日本代理店)、製品ページ(メーカー)、Amazon.co.jp |
2012年2月製造。中国製。12,500円で購入。楽器やMIDI音源の録音のために入手した。
光デジタル入出力、MIDI入出力が無いことを除けば主な機能はUA-25EXと同じである。ただしこちらはUSB 2.0での動作のため96kHz/24-bitで録音と再生が同時に出来る。
本体は580gと軽い。やや黒めの赤色、いわゆるワインレッド色のアルミ製のボディが特徴的。つまみやスイッチはすべてプラスチック製だが、質感は悪くない。入力レベルに応じてゲインつまみの周りが緑や赤に光るようになっている。
Scarlett 2i2の内部。前面パネルはツメ、背面パネルはネジで固定されていて、分解には少し苦労した。
基板は2枚で構成されている。基板同士はフラットケーブルによってはんだで直付けされていて、取り外すことは出来ない。コンデンサはJAMICONやらCAPXONやら、Sound Blasterにもよく使われていた中国メーカー製のもの。
背面側。DSPはiHA-21EXと同じ系統のXMOS XS1-L1(XS1–L01A–TQ128–C5、500MIPS)。DAC/ADCはCirrus Logic CS4272(ダイナミックレンジ114dB)。
前面側。オペアンプは入力部にJRC NJM2122が2個と、Maxim Integrated MAX4477があちこちに配置されている。可変抵抗はDELTA製。XLR/RCA入力端子はノイトリック製。
付属のマニュアルは英語だが、日本代理店のハイ・リゾリューションのサイトでユーザー登録をすると日本語マニュアルをダウンロードできる。付属のソフト「Ableton Live Lite 8」は日本語の他に、英、仏、西、独、伊の言語に対応している。
Scarlett 2i2のシリアルナンバーは、本体底面にある。Abelton Live Lite 8(Focusrite Novation Edition)のシリアルナンバーはパッケージ同梱の「YES, YOU SHOULD TRY THIS」と書かれたカードに記載されている。SCARLETT PLUGIN SUITEのアクティベーションコードはパッケージ同梱のDVDの裏側にシールで貼ってある。インストールやアクティベーションの方法は日本語ユーザーズマニュアルを参照。
*簡易レビュー
シンセサイザー(Korg X50)の音を標準フォーン端子で入力して録音してみた。OSはWindows 7 SP1 64ビット。録音ソフトは付属のAbleton Live Lite。再生装置はizo iHA-21EX。ヘッドホンはオーディオテクニカ ATH-M50。
ヘッドホン出力の傾向はUA-25EX とほぼ同じ。第1印象は悪くない。しかしXonarやiHA-21EXなどのリスニング向けDACと比べると解像度や音の分離はやや粗く、最近のマザーボードのオンボードサウンドと 同等か少し優れている程度。全体的にややキレがない。超低音が聞こえず、高音も出し切れていない。それでもモニターには支障はないので、リスニング用途で なければ気にする必要は無いだろう。
録音時の音質は価格の割には良好でコストパフォーマンスは良い。DACとADCが複合チップであるだけに少し心配したが、それは杞憂だったようだ。UA-25EXと比べると劇的とまでは言わないが、UA-25EXで録った音をとりなおしたいと思わせる程度には音質が確実に良くなった。UA-25EXでかかっていたベールは取れて、特に高音のキレが良くなってよりクリアになった。
ダイレクトモニター機能は出力がモノラルでしかも音質が悪く、録音時における単なる出音の確認ならともかく、アナログ入力のプリアンプとしての使用はもってのほか。ASIO対応ソフトウェアでモニタリングしたほうがいいだろう。
○ 更新履歴
- 2013/09/06 PCサウンド機器展示室より分割
- 2012/07/08 本文作成
[EOF]
旧ブログでのコメント
AUTHOR: にゃにょん
URL:
DATE: 2012/09/03 00:40:05
Unknown
2i2を取り上げて頂き誠にありがとうございます。
midiナシの分安くてシンプルで見た目のデザインも良くて
わたしは半分冷やかし??でLinux環境での使用の目的で購入し
中を見るため分解しようと考えておりましたが
注意点情報?を知っているのと知らないのでは大違いですからね
機器の分解作業は・・・。
今後のinside view企画記事??にも期待しています。
この度はありがとうございました。
AUTHOR: MAXXX
URL:
DATE: 2012/10/16 09:20:23
Unknown
2i2の情報ありがとうござます!
USB-Audio部にはXMOSということで安心しました。
コンパクトなものを探していたんです!
録音品質についてもありがとうございました。
AUTHOR: akm
URL:
DATE: 2012/10/17 00:56:42
コメントありがとうございます!!
閲覧・コメントありがとうございます。
日本では2i2の情報は少なく、また中の写真も見当たらなかっ
たので書きました。たまに海外からも画像検索で
このページへのアクセスがあります。
2i2は海外では結構人気があるのですが、日本での反応はいまいちでしょうか。
発売直後はASIOのレイテンシーやドライバの不安定な点が問題になり、
反応は鈍りましたが、その後何度かのドライバの更新で
改善されたという話を聞きます。
(私はASIOはあまり使わないのでよくわかりませんが。)
もうすぐMIDI入出力とアナログ出力を2ch加えたScarlett 2i4が発売されるので、
これから購入される方はこちらも検討するといいでしょう。