入力方式にMS IME Standard 2002が表示される問題 [Win8]
いつもの平常心で久々のトラブルもサクッと解決
Windows 8において入力方式(Input Method)の一覧に標準の「Microsoft IME」に加えて「Microsoft IME Standard 2002」などの無効な項目が追加されている問題について。
○ 症状
入力方式の一覧にWindows標準の「Microsoft IME」の他に「Microsoft IME Standard 2002」や「Microsoft Natural Input 2002」が出てくる。もともと他のPCからWindows転送ツールを使ってデータを移行してきたため、前のPCでMicrosoft Office XPを使っていた関係でIME 2002関連の余計な設定データも一緒についてきてしまったものと思われる。もちろん現在のPCにはOffice XPはインストールしていないので、「Microsoft IME Standard 2002」や「Microsoft Natural Input 2002」を選んだとしても日本語入力システムは使えない。入力方式はインジケーターのアイコンや[Win]+[Space]キーから変更できるのだが、誤操作でいちいち入力方式が変わってしまってうっとうしい。
これらの項目を消す方法はないものかとコントロールパネルの設定を探ってみたが、どうも無理っぽい。そこでレジストリを探ってみたら、案外かんたんに消す方法を発見。
○ 解決方法
トラブルが発生しても解決できる自信がある方のみ、以下の操作を参考にして下さい。また、大事なデータは前もってバックアップしておいて下さい。このサイトの情報によっていかなる障害が起ころうと、自己責任でお願いします。
一連の操作をする前に、システムの復元ポイントを作成することを勧める。
1. コントロールパネルを開き、「時計、言語、および地域」→「言語」を開く。
使用する言語の一覧で、「日本語」の右の方にある「オプション」をクリック。
入力方式の一覧に「Microsoft IME Standard 2002」や「Microsoft Natural Input 2002」があれば、それを削除しておく。
2. [Win]+[R]キーから「regedit」と入力して、レジストリエディターを起動する。
次のキーを削除する。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\CTF\TIP\{E9BA4710-1D6A-11D3-9983-00C04F7AD1A3}
削除する前に念のためエクスポート(バックアップ)しておくこと。
ついでに次のキー(IMEとキーボード配列の関連付け情報?)を削除する。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\Control\Keyboard Layouts\e0200411
ひょっとすると環境によってはキーの場所が違ったり別の値で上書きされていたりするかもしれない。特にOffice付属のIMEやATOKなどを使用している場合は要注意。
レジストリの操作を終えたらレジストリエディターを終了してWindowsを再起動する。再起動後、問題が解決したことを確認する。
9/6 B2 U730 RR