ライトノベル「いろとりどりのミライ」感想
PCゲーム「いろとりどりのセカイ WORLD’S END COMPLETE」に付属するライトノベル「いろとりどりのミライ」を読み切る。「いろとりどりのミライ」はゲーム本編の後日談にあたる。ただし真紅の話については「本当のエピローグ」といった方がいい。
真紅ルート
悠馬、真紅、娘の親子3人で過ごす平穏な日常。ゲーム本編(日常パート)と同じなごやかな雰囲気を楽しめた。ただでさえ見た目がアレな真紅を好みだという悠馬は、端から見ればHENTAIだと思われかねないのに、さらに小さい娘を溺愛しているなんて。いや、単なる親ばかとも取れるか。(この時点ではそう思っていたが)
加奈ルート
加奈との夫婦漫才が展開されるかと思いきや、商人の町に住む蓮との2人旅が綴られる。ゲーム本編では蓮が独りぼっちになったことに対して深く追求されず、それについてやはり寂しい思いをしているのではと思っていたのだけど、それに関して今回の話で補完されて、何だか心が温まった。巻末に「蓮ちゃんルートを作れば」などと不穏なことが書いてあったが、さすがにそこまでするとゲームが別のベクトルに向かいかねないと思うw
澪ルート
遊園地でデートという、本作の中では最もまともな話。澪は本編がアレだったから、補完という意味ではこういう話も悪くないが、他のストーリーのように本編パートの根幹を補足する要素がないのは残念かな。
鏡ルート
何と、ロリババァワッショーイな話だった!これはあまりにも予想外w
つかさルート
後日談と言うよりは作中最もSS(サイドストーリー)っぽい話だった。ちまたで良く言われる「中和」「浄化」とはこういうことなんだなぁ。。。w
エピローグ
短編集のようなものだが、「いろとりどりのセカイ」「いろとりどりのヒカリ」を繋いで収束させるには十分だった。
突っ込もうと思っていたことがあとがきに集約されていた。。。w
とおるについて書いてあって思いだしたが、ヤンデレというのは思わず背筋を凍らせるような威圧感・狂気っぷりがあって、あのラノベのような常時甘々シチュではとてもヤンデレとは無縁なのだ。
作品をクリアしての感想 (No.9)
とりあえず話を戻す。シリーズを通してプレイしてみて、漠然としたことを言うなら、人と人との繋がりとそこにある温かさを感じられた。繋がりというのは恋人や友人のみならず、親子やご近所さん、縁がある人全て。それをゲームジャンルでは定番の「並行世界」要素と組み合わせている。しかし、話はミニマムな世界でアットホームな雰囲気で展開される。日本的なドラマ性があるものの、別世界や魔法と言った要素が物語ならではの雰囲気や世界観を演出する。繋がりの中に、日本人が持つべき理想な在り方を垣間見たような気がする。(というのは言い過ぎかもしれないが、自分はそれが理想像だと思った)
作者は小さい子がお気に入りだと言うことも良く伝わったw(2013/12/24)
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