うちの会社は情報リテラシーが低く、未だにメール送信ではZIPファイルにパスワード(しかも脆弱なZIP-Crypto暗号化!)をかけている。大手企業はHENNGEのようなクラウドサービスを使っていて、大容量ファイルも安全に送信できる。うちは部分的には色んな業務をクラウド化してきているので、この部分もそろそろ見直しほしいものだ。

今回はそういう話ではない。私はプライベートでは10数年前から7-Zipを使っていて、Lhaplusを使っていたのはそれこそXP現役時代までのことなのだが、我が社では未だに社用PCへLhaplusをインストールしている。時々、特定の会社から送られてきたZIPファイルの中身が文字化けすることがあるのだが、これはLhaplusがUnicodeに対応していないことが原因らしい。この問題の厄介なところは、Unicode対応アーカイブソフトを使えばUnicodeのZIPファイルを正しく展開できるようになるのだが、逆に圧縮したときに相手側のアーカイブソフトがUnicodeに対応していなければ、相手先で文字化けを起こすということだ。

今やインターネット上の99%以上のWebサイトがUnicodeに対応し、Windowsアプリケーションの開発もMBCSからUnicodeへ移行して久しく文字化けとは無縁になったかと思いきや、こんなところにまだ禍根を残しているとは。

私は7-Zip以外ではLhaforgeというフリーのアーカイブソフトがお気に入りだったが、現行のVer.2.0系は使い勝手が悪くなり、また、標準でUnicodeエンコードが有効になっているので、Lhaplusと相性が悪い。

そこで、CubePDFと同じ会社が出しているCubeICEというアーカイブソフトを使っている。これは右クリックメニューが2ステップ必要で若干使いづらいが、それ以外では不満はない。エンコードの判別は自動になっていて、展開ではもちろん、圧縮においては名前がShift JISの範囲内であればLhaplusでも文字化けせず展開できる。逆に、Shift JISの範囲外の文字が入っていると暗黙的にUnicodeでエンコードされるので、Lhaplusで展開すると文字化けする。そこは警告表示するようなオプションが欲しいと思う。


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