Microsoft Visual C++ 2008 再頒布可能パッケージ(Redistributable Package)のダウンロードリンク一覧。

Microsoft Visual C++ 2008 再頒布可能パッケージ とは

Microsoft Visual C++ 2008 再頒布可能パッケージ (x86) の説明文より。

Microsoft Visual C++ 2008 再頒布可能パッケージ (x86) は、Visual C++ で開発されたアプリケーションを Visual C++ 2008 がインストールされていないコンピュータ上で実行するために必要な、Visual C++ ライブラリのランタイム コンポーネントをインストールします。

ユーザー向けにわかりやすく言えば、Visual C++ 2008というソフトを使って開発されたアプリケーションを開発環境がない他のPCで動かすために必要なプログラムが、再頒布可能パッケージに収録されています。

技術的な話としては、アプリケーションをVisual C++のランタイムライブラリに動的にリンクしている場合は再頒布可能パッケージのファイル(msvcr90.dllなど)が必要です。ランタイムライブラリへのリンク方法はVisual C++ 2008の構成プロパティやリンカーのスイッチで指定します。

Image: Visual C++ 2008 構成プロパティ

バージョンについて

Visual C++ 2008で開発されたアプリケーションにはVisual C++ 2008の再頒布可能パッケージを使います。他にVisual C++ 2005/2010/2012などがありますが、それらにはそれぞれのバージョンの再頒布可能パッケージを必要とします。

同じVisual C++ 2008にも複数のバージョンがありますが、基本的には一番新しいバージョンだけをインストールすればOKです。ただ、一部の更新されていないソフトウェアは自前のバージョンチェックによって、古いバージョンがインストールされていることを必要とする場合があります。その場合、必要な古いバージョンだけではセキュリティの欠陥が残っていて危険なので、最新のバージョンもインストールすべきです。ただ、この時実行にどちらのバージョンが使われるかはアプリケーションのside-by-sideの設定次第です。古いバージョンのみが入っている場合はMicrosoft Updateで最新のバージョンも自動的にインストールされます。

ダウンロード方法

各バージョンにはそれぞれx86ビルド用のvcredist_x86.exe、x64ビルド用のvcredist_x64.exe、IA64ビルド用のvcredist_IA64.exeがあります。使用するアプリケーションの種類によって必要なバージョンは違います。多くのソフトウェアは32ビット(x86)ですが、64ビット版と明示されている場合はx64もしくはx86とx64の両方が必要です。不明な場合はアプリケーションの開発者に問い合わせて下さい。

x86版は32ビット版および64ビット版のWindowsで動作します。x64版は64ビット版Windowsのみで動作します。IA64版はItaniumプロセッサ上のWindowsでのみ動作します。開発環境用パッチを適用するにはVisual Studio 2008 Standard Edition以上が必要です。

(2020/03/10追記:2019年頃から一部のバージョンがダウンロードできなくなっています。非推奨ながら第三者サイトに頼らざるを得ない状況です。Visual C++ 2008は2018年4月でサポートが終了しましたので、マイクロソフトが対応する見込みは薄いでしょう。)

Visual C++ 2008 バージョン一覧

バージョンはリリースが新しい順で挙げています。

Visual C++ 2008 x86 Runtime - v9.0.30729.7523

現在最新のバージョン。このバージョンの再頒布可能パッケージはDownload Centerには公開されていません。Microsoft Updateにも表示されません。ランタイムがWebで配布されていないため、開発者がこのパッチ適用後にC++で作成するアプリケーションを配布する場合には注意を要します。ユーザーがこのバージョンを無理にインストールする必要はありません(開発者の意図しない問題が発生する可能性があります)。

Microsoft Visual C++ 2008 Redistributable - 9.0.30729.6161

Download Centerに公開されている中で最新のVC++2008用再頒布可能パッケージ。既にこれより古いバージョンがインストールされている場合、Microsoft Updateで自動的にこのバージョンもインストールされ、アプリケーションによる指定がない限りは最新のバージョンが使用されます。古いバージョンは自動で削除されません。

Microsoft Visual C++ 2008 Redistributable - 9.0.30729.5677

9.0.30729.5677は9.0.30729.6161に置き換えられています。詳細は次のリンクを参照して下さい。

Microsoft Visual C++ 2008 Redistributable - 9.0.30729.4148

既にこれより古いバージョンがインストールされている場合、Microsoft Updateで自動的にこのバージョンもインストールされ、アプリケーションによる指定がない限りは最新のバージョンが使用されます。古いバージョンは自動で削除されません。

Microsoft Visual C++ 2008 Redistributable - 9.0.21022.218

Service Pack 1を適用していないVisual C++ 2008用更新版ランタイムです。

Microsoft Visual C++ 2008 Redistributable - 9.0.30729.17

厄介なことに、このバージョンは言語によってGUIDが違います。つまり英語版と日本語版は別々のプログラムとしてインストールされるということです。日本語版を考慮していない英語圏のソフトウェアがこのバージョンを必要とする場合は、英語版の再頒布可能パッケージがインストールされている必要があります。

9.0.30729.17と9.0.30729は同じビルド(のはず)ですが、英語版は9.0.30729.17、日本語版は9.0.30729.01です。リンクは次の9.0.30729を参照し、ダウンロードページで必要な言語に切り替えてください。

Microsoft Visual C++ 2008 Redistributable - 9.0.30729 (9.0.30729.01)

セキュリティパッチを適用していない素のVC++2008SP1用ランタイム。IA64を使っているシステムはないと思いますので省略しています。

Microsoft Visual C++ 2008 Feature Pack Redistributable Package - 9.0.30411.0

本記事作成のために調べている過程でFeature Packなるものがあることを初めて知りました。英語版のみのリリースで、SP1に含まれている機能のようです。

Microsoft Visual C++ 2008 Redistributable - 9.0.21022.8

Service Packを適用していないVC++2008用のランタイム。RTM最初のリリース。このバージョンも言語によってGUIDが違います。複数の言語をインストールすると、コントロールパネルのプログラム一覧に同名の項目が複数並ぶことになります。ダウンロードページで必要な言語に切り替えてダウンロードしてください。


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