Image: 181124 VN ニュートンと林檎の樹 / 未来ラジオと人工鳩  の感想

ビジュアルノベル『ニュートンと林檎の樹』 (Laplacian / 2017年)、『未来ラジオと人工鳩 』 (Laplacian / 2018年8月) の感想。18歳未満の方の閲覧はご遠慮下さい。

12月15日に大須でぬきたしのメーカーQruppoのソング・トークライブがあるとのことで気になってる。この日は丁度休みなんだけど、シフト上は他の人も軒並み休みで合わせてあるので、忘年会がかぶりそうな予感。

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ニュートンと林檎の樹 感想 (No.53)

シナリオはルート分岐直後あたりまでは気になる展開が続いて面白かったけど、後半まで来ると分かりきった流れになってきてつまらなくなった。過去に時間を遡って歴史を変えようとしたときにどういう展開を迎えるのか、一通りのパターンをやった感じ。理解しやすい展開ではあった。最初に読んだラビルートの話が一番心に響いた。シナリオの長さとしては普通~やや短め。

私は一応元理系の人間だけど、「万有引力の発見がなかったら」のくだりは半分くらいしか理解できなかった。まあ、それはこの際は大事じゃない。物理に関わる話は共通・アリスルートでちょくちょく出てきて、よく調べられている印象だった。エミーからお兄ちゃん呼びをどう呼ばれたいかの選択肢の多さには笑った。「兄や」とか「おにいたま」とか絶対シスプリから取ってるに違いない。

グラフィックのクオリティは上々。特徴としては、塗りが完全なべた塗りではなく、画用紙に水彩で塗りつぶしているようなパターンが見える。これは現代シーンやHシーンでも見られるので、過去へのタイムスリップの表現というより作風そのものとなっている。あとは、光の差し込み表現・演出が多めで、朝・昼・夕・夜の時間や寮・酒場の温かい雰囲気が感じられる。Hシーンが通常1枚絵と落差ないのは良かったけど、下半身部分がいまいち。特に、棒が突き刺さっている感が受け付けない。

システムはクイックセーブ1個、オートセーブ1個、セーブスロット12個×10ページ、セーブコピー・削除操作、バックログジャンプ(ロード・スキップした箇所も巻き戻し可)など、まあ及第点。

未来ラジオと人工鳩 感想 (No.54)

前作(ニュートンと林檎の樹)に比べるとストーリー・シナリオ・CGも総合的によくなった。近未来という世界観から現代にない技術など創作要素を多く含んでおり、主人公の重大な秘密と結びつける伏線や別々のルートでの出来事に繋がりがある点など、ストーリーと設定の練り込みがしっかりしている印象を受けた。全ルート読み終えてみると時間遡行や平行世界などニューリンと被る要素もあったが、今作は幾分前向きなメッセージを含むエンディングに仕上がっていて、満足度は高い。前作で所々にあったメタ発言や悪ふざけは今作ではかなり抑えられているが、マスコットキャラクターの茶魂くんやおなりくん(おまけシナリオで中の人?とのHシーンあり)は空気クラッシャーぶりが半端なかった。シナリオの長さとしては丁度いい。

グラフィックは背景を含めクオリティは高い。これ以上の何を望むというのか、一つの到達点に達していると言っていい。等身とか肉付きとか少しリアル寄り。ニューリンとはヒロインの年齢層や性格など方向性が大きく違うので、これはこれでイイ。(高尚な方の意味で)


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