Image: Task failed successfully / No keyboard, press F1 to continue

“Task failed successfully”というミームがある。直訳すれば「タスクは正常に失敗しました。」となる。

これだと成功したのか失敗したのか一見よくわからん文だが、「仕事は計画通り失敗した👍」的な意味合いか。

“Task”というのは「困難な仕事・任務」という意味だけど、Windowsにはプログラムを毎週や毎日などのスケジュール通りに実行する「タスク」という機能がある。また、コンピューターでよく使われる “~ completed successfully”(~は正常に完了しました)というメッセージとも掛かっているのだろう。

“Funny Windows Error Message”で検索すると同類のスクリーンショットが色々出てくる。その多くは「実際にありそうな馬鹿げたメッセージ」として作られたフェイクだが、一部は本物も含まれている。

「No keyboard」はその一つだ。

キーボードが未接続あるいは異常があって認識できないときにBIOSがPOST (Power-on Self Test) で表示するメッセージなのだが、その後に”Press F1 to continue, DEL to enter SETUP”「続けるにはF1キーを、セットアップに入るにはDELキーを押せ」というメッセージを出して停止する。

Image: No keyboard

いや、そもそもキーボードが使えないんだからどうやって押すんだよ。

どうしてこんな挙動なのかは予想付く。POSTで何か軽微なエラーが発生したとき、BIOSは”Press F1 to continue, DEL to enter SETUP”というメッセージを出してユーザーに通知するのだろう。この「軽微なエラー」には色々あって、キーボード未検出もこの中に含まれている。BIOSの開発者があまり深く考えずにそこに入れたか、あるいはコードスペースの問題があって処理の共通化を図った結果かもしれない。

もう一つ思い付くのは、これはDOS時代からの伝統を引き継いでいるというものである。

DOSはキーボードがなければ何も操作できない。しかし、DOS自体はキーボードがなくてもエラーを出さずに起動する。いや、出す必要がなかった。これはオリジナルのIBM PCが上記と同じく、電源オン時のPOSTでキーボードが検出できなければエラーコードを表示する仕様だったからだ。American MegatrendsやAwardなどのIBM PC互換BIOSもこれに則ったに過ぎない。

だがキーボードが必ずしも必要でない今となっては変なメッセージになってしまった。今では無意味な風習ってコンピューターに限らずあるけれど、その中の一つに入っている。なお、BIOSによってはキーボードのエラーを無視する設定を備えているものもある。

Image: Award BIOS

ちなみに、これのマウスバージョンもフェイクだけど存在する。「マウスを使用できません。続けるにはOKをクリックして下さい。」みたいなウィンドウメッセージがよく見られる。

実際のWindowsはここまであからさまではないが、PC初心者がこのメッセージを見たら電源を切るしか方法がないと思うに違いない。

Windows98でUSBマウスが動作せず パソコンメンテあれこれ日記


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