211001 半導体不足のインフラへの懸念
最近のPCパーツの価格相場(⇒秋葉原情報 価格情報 価格動向 - AKIBA PC Hotline!)を見ていると、ストレージは容量を徐々に増やしながら安くなってきている。1TBのSSDがBDドライブと同じ値段で買えますからね。メモリは8GB×2枚組で8000円と、民主党政権時代の円高時期ほどの安さではないけども、その後に15,000円程まで上昇した頃に比べれば安くなった。グラボは相変わらずハイエンドが高価で品薄が続いている。
半導体不足は先端プロセスの製品から解消されていくらしいが、今懸念されているのは最新ではない旧世代の製造プロセスに基づいて作られた半導体製品。特に自動車の製造にはサプライチェーンで幅広い部品メーカーが関わっているので、自動車産業への影響が懸念されている。
インフラの維持が使命である私にも影響が及んでいる。建物の自火報の電源装置が交換推奨時期になったので見積もりを依頼してみたら、納期が「早くとも半年。1年は見積もって欲しい。」という回答が来た。基板が製造できないのだという。別の物件で中央監視設備に使用しているUPSの基板交換を見積もったら、納期未定という回答が来た。UPS丸ごと別製品との交換になるが、それでよければ在庫があるという。
重要設備なら代替部品くらいストックしておくべきだが、民間の施設や工場ではそこに金を回す余裕がない(あるいは考えが及ばない)ところが多いだろう。この状況が一時的なら良いが、これが続けばありとあらゆる場所に影響をもたらす。そういう潜在的な危機を薄々感じている。