Nintendo Switch用ビジュアルノベル『ToHeart』(アクアプラス / 2025年6月)の感想。
Amazon.co.jp特典の宮内レミィ透過プロマイドカード付きで買いました。
3DトゥーンCGは思ったよりも良い出来。単に2D CGをリファインしたリメイクよりは、はるかに魅力的になっている。画面にキャラが2人以上入るとフレームがドロップするのが残念なところだけど、よりグラフィック性能が高いSwitch 2ならこの問題は起きないかも。テキストは独特な全画面表示の形式から、今風の画面下部に表示される形式になり、インターフェイスは完全に一新されている。
シナリオは1997年発売当時の原作重視なので、主人公らが電話を掛けると言ったら「いえでん」を使うし、土曜日の半日授業もまだ健在。CG背景にあるテレビが箱の奴じゃなくて薄形液晶テレビなところだけ気になる。そこ以外ではCGにあまり明確に時代を感じさせるものがない。
宮内レミィルートをプレイしました。レーティングから予想した通り、パンチラシーンはなかった。初回の出会いの時だけぶつかるシーンがあるけど、台詞上でのみパンツが見えたことになっている。あと、エンディングがオリジナル版からかなり変わっていますね。宮内ファミリーが出てくるシーンはオリジナル版にはなかったので、全年齢版やアニメ版の設定を含んでいるのかもしれません。レストランのオーダーで頑なにビールを選ぼうとするシーンは意外にもそのまま残っていた。
ヒロインとの出会いがマップ選択になったりオプションでルートガイドを表示できたりと、システムはかなり改善されましたが、シナリオ構成はほとんど原作通りなので、日常シーンの描写方法に古くささがあったり、特筆するイベントなく家に直帰する日(特にテスト期間中)があったりという、学校生活の描写に重きを置いた故の、今となっては読むのが「だるい」部分は残っていますね。まあ、そういう所を含めてリメイクだと思えば、いいバランスを保っているとも言えるのではないでしょうか。