2015年1月のWebブラウザとOSのシェア
ここでは「シェア」とはWebページへのユーザー別アクセス数についての解析結果での割合とする。
ブラウザシェアの世界的な傾向
WikipediaのFile:Usage share of web browsers (Source StatCounter).svgによれば、IEのシェアは2010年の55%から減少し続けていて、現在は20%台を推移している。Firefoxは20%を割って現在も緩やかながら減少を続けている。全体的に見れば変化は緩やかになりつつあり、ユーザーが固定されてきたようだ。iOSやAndroidなどのモバイルブラウザのアクセス統計が30%を超えて、ウェブサイトのモバイル端末への対応は欠かせないものになってきた。
当サイトのアクセス解析によるブラウザシェア (2015/01/16-01/23、計5070IP)
ブラウザエンジン別シェアの割合は記事トップ画像の円グラフを参照。
順位 | ブラウザ | エンジン | IP数 | % |
1 | Chrome/39 | Blink | 1319 | 26.0 |
2 | MSIE/11.0 | Trident | 906 | 17.9 |
3 | Firefox/35.0 | Gecko | 598 | 11.8 |
4 | Mobile Safari | Webkit | 470 | 9.3 |
5 | Firefox/34.0 | Gecko | 269 | 5.3 |
6 | Android Browser | Webkit | 218 | 4.3 |
7 | MSIE/8.0 | Trident | 174 | 3.4 |
8 | MSIE/9.0 | Trident | 160 | 3.2 |
9 | MSIE/7.0 | Trident | 133 | 2.6 |
10 | MSIE/10.0 | Trident | 132 | 2.6 |
- | 他 合計 | - | 691 | 13.6 |
Chromeの優勢が際立つ。ブラウザエンジン別で見るとBlink 31.7%、Trident 30.4%、Gecko 19.9%、Webkit 15.6%とまあまあ拮抗しているように見えるが、1年前はTridentのシェアが40%だったことを考えると、この変化は興味深い。IEが標準ブラウザという時代は終わった。ブラウザシェアをチェックして特定ブラウザに配慮してコーディングする必要はなくなった(しかしブラウザ間の表示の違いは解消されていない)。Web標準の観点ではこの状況がいい状態にあるのか。いや、もはやGoogle主導の形になってきているか。
IEの次期バージョンではChrome系のプラグイン機能を搭載するという噂があるが、現在までの公式発表ではそのような話は全く上がっていない。
当サイトのアクセス解析によるOSシェア (2015/01/16-01/23、計5070IP)
当サイトはWindowsに関する記事が多いため、やや偏った結果であることを念頭に置く必要がある。
順位 | OS | IP数 | % |
1 | Windows 7 | 2636 | 52.0 |
2 | Windows 8.1 | 752 | 14.8 |
3 | iOS 8.1 | 311 | 6.1 |
4 | Windows XP | 202 | 4.0 |
5 | Android 4.4 Kitkat | 193 | 3.8 |
6 | Windows Vista | 124 | 2.4 |
7 | Android 4.2 Jelly bean | 113 | 2.2 |
8 | iOS 7.1 | 108 | 2.1 |
9 | Mac OS X 10.10 | 92 | 1.8 |
10 | Android 4.1 Jelly bean | 69 | 1.4 |
11 | Linux 合計 | 59 | 1.2 |
12 | Windows 8 | 50 | 1.0 |
- | 他 合計 | 361 | 7.1 |
この表でWindows 7のシェアが52%とあるが、2013年11月に同じように統計を取った結果が54.5%で、驚くほどに変わっていない。(ただし、モバイルブラウザのシェアを除くと65%近くになる。)一方でWindows XPはやはりサポート終了の影響か、15.3%から4.0%と大きく減少した。Windows 8.1よりもモバイルブラウザのアクセスの方が多いことに時代の流れを感じる。