Windows 10とMicrosoftのビジョン発表について思うこと
米国WAのMicrosoft本社でWindows 10などの今後の展望(ビジョン)が発表され、話題になっていますね。ここではしばらくPCの話題は出さないつもりでしたが、さすがにこれは見過ごせません。
- 【笠原一輝のユビキタス情報局】最新技術をいち早く搭載するWindows 10 ~国内PCへの搭載は秋冬モデルになる見通し - PC Watch
- http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/ubiq/20150122_684838.html
個人的にはWindows 7, 8の時よりもワクワクしている。といってもWindowsのソフトウェアそのものには興味はなく。Windowsとしての今後の行き先が不透明な感じが楽しみ。
タブレット・携帯電話市場を取り込むことはできるか
Windows 8で追加されたWindowsストアアプリはタブレットOS(iOS/Android)に対抗して登場したものであることは明らかだった。しかし、表示画面や操作系統が完全に別物として組み込まれたため、従来のデスクトップ環境との隔たりが大きく、大多数のPCユーザーからは冷ややかな目で見られていた。
Windows 8.1ではWindowsストアアプリがデスクトップ環境でも使いやすいように改善され、デスクトップUIとタブレットUIの統合が一歩進んだ。OSとしての下地は整ったが、いかんせん対応ソフトが少ない。タブレットデバイス対応=iOS or Android対応という世間の認識を覆さないことには状況は変わらない。対応ソフトが出ないのは依然Windows 8.1の普及率が高くないこともあるのだろうか。Windows 7, 8.1からWindows 10へのアップグレードを無償にしたのは、いち早くストアアプリが使える環境を普及させたいという狙いだろう。
携帯電話市場への参入は今の状況では夢のまた夢かな。
賛否が分かれそうな「高速リリース」
Windows 10ではメジャーバージョンアップが廃止されてChrome Browserのように高速リリースになる予定。これは賛否が分かれそう。
多くの家庭ユーザーはWindowsの機能なんて興味がなく、使い勝手が大きく変わることがないのならばバージョンなんて知ったこっちゃない。そういう人たちにとってアップグレードという作業は煩わしいものでしかなく、高速リリースは歓迎されるのだと思う。(ハードウェアサポートの問題はひとまず置いといて)
企業ユーザーやソフトウェア開発者の視点からすればとても困る。メジャーアップデートで業務用アプリが使えなくなり、開発部門からのパッチを待たなければならない、なんて事はやっていられない。
ハードウェア開発の視点でも不安だ。これまではWindows 7, 8, 8.1のクリーンインストール環境で開発・デバッグしてそれらを対応OSとできたものが、今後は何を基準に開発・サポートすればいいのか。もしもドライバーモデルや開発キットがころころ変わるものならたまったものじゃないと思うのだが。
次のWindows 10 ベータビルドは
来週あたりにはThresholdの新しいビルドが公開される予定。
参考サイト
- 【笠原一輝のユビキタス情報局】最新技術をいち早く搭載するWindows 10 ~国内PCへの搭載は秋冬モデルになる見通し - PC Watch
- http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/ubiq/20150122_684838.html
- Microsoft Reveals Windows 10 Details: Universal Apps, Cortana On All Platforms, Xbox Integration, More
- http://www.tomshardware.com/news/microsoft-shows-off-windows-10,28438.html
- Windows 7デビュー、その新機能は - ITmedia エンタープライズ
- http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/0810/30/news024.html