Image: 250614 AVG『NOSTALGIC TRAIN』(2018年) 感想

ADVゲーム『NOSTALGIC TRAIN』(畳部屋 / 2018年)の感想。

そんなに有名でないインディーズゲームだが、誰かが配信で勧めていたのでプレイしてみた。

神隠しに遭った主人公が昭和時代のある辺境の農村を散策しながら、そこで観測した様々な悲劇を追跡し、時には運命に介入していくという話。タイトルに Train(列車)と入っているけど、列車はストーリー上はそこまで深く関わっていない。むしろ、ストーリーはこのゲームの中核ではなく、農村の原風景を視覚と聴覚で体験してもらうことを第一としているように感じる。しかし、村は荒廃しており、追跡することになるストーリーもどうあがいてもネガティブなものが多く、鬱ゲーみがある。ビジュアルはよく作り込まれていて現実味ある箱庭空間だが、純粋に昭和の原体験を味わいたいなら、ボク夏とかもっと他のゲームの方が適任だろうかと思う。

3Dの空間を移動しながらテキストの続きを読んでいく。アドベンチャーゲームっぽさはあるが、列車の発進以外にアクションがなく、インタラクティブ要素はほとんど皆無。やっていることはビジュアルノベルと変わりない。空間はノスタルジーなのだが、テキストはむしろホラー向きで、タイトルとも今ひとつマッチしていない。どういう企画と仕様からこの作品が出来上がったのか分からないが、ゲーム性とビジュアル、テキストのすりあわせにまだまだ改善の余地があるように感じられた。(2025/06/14完了、No.113)


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