Image: 250112 リモートデスクトップ接続がB-CASカードの読み取りを妨げる

B-CASカードの読み取りに失敗する本当の原因(いや、新たな追加の原因というべきか)がようやく分かった。思ったよりも原因はシンプルで、しかし、複雑に作用していた。

私はテレビ録画サーバーを別室に置いているため、部屋を移動するのが面倒だったのだが、理由は定かでないがWindows 11 HomeからProに無料でアップグレードできることが最近判明し、1月7日頃からWindows 11 Proにアップグレードした上でリモートデスクトップ接続を使っていた。

これが問題だった。Windowsのリモートデスクトップ接続を使うと、ホストコンピューターのカードリーダーは無効になり、ゲストコンピューターのカードリーダーが有効になる。ホストコンピューターのカードリーダーにB-CASカードを挿入しても、チューナーソフト (EpgDataCap_Bon) からカードを検出できなくなってしまう。なので、ゲストコンピューターにB-CASを挿入したICカードリーダーを接続すれば、リモートデスクトップ接続中はホスト側のチューナーソフトが正常に機能する。しかし、ずっとリモートデスクトップを繋いでいるわけにはいかないし、サーバー機を別に置く意味がなくなってしまう。

リモートデスクトップの設定を注意深く見ると、ローカルデバイスの「スマートカードまたはWindows Hello for Business」を使用するかどうか選ぶ設定がある。しかし、このチェックを外すとホストのカードリーダーは無効のままゲストのカードリーダーも無効になるので、カードを全く認識していない状況と同じになる。

もう一つ厄介なのは、リモートデスクトップ接続中はデバイスマネージャーからスマートカードリーダーの電源管理オプションを正しく設定できないことだ。省電力機能を無効にするには、実PCで操作してこの設定を変える必要がある。

Image: Power Management of Microsoft Usbccid Smartcard Reader

これらの問題を回避するには、そもそもWindows標準のリモートデスクトップ機能を使わないか、WindowsのSmartCardサービスを使わないICカードリーダーを使う必要がある。後者に当てはまる市販製品が存在するか知らないが、PLEXチューナー内蔵のカードリーダーはこれに該当するのではないかと思う。

これで安定しなかったらもういや。


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