私的 EDCB クイックセットアップ for PX-W3PE5
テレビ録画環境の再セットアップに困っている私へ送る、私的 EDCB クイックセットアップ for PX-W3PE5。
注意事項
- Plexカードに搭載されているカードリーダーは今回の方法では使用できない。
- ホストとしてWindows標準のリモートデスクトップ機能(Proエディションのみで使用可)を使ってはならない。ホスト側のカードリーダーが無効になり、B-CASカードを読めず視聴・録画時のデコードに失敗するため。
B-CASカードをセットする
e-tax対応などとして売られている市販のUSB接続のICカードリーダー(1000円台で購入可能)を繋ぎ、B-CASカード(別途入手)を表裏や前後の向きに注意してしっかり奥まで挿入する。ドライバーはWindows標準ドライバーが当たるのでインストールは不要。
デバイスマネージャーを開いて種類別のツリー表示にして、「スマートカード読み取り装置」の下にあるデバイスを右クリックして、プロパティをクリックする。
電源の管理タブの「電力の節約のために、コンピューターでこのデバイスの電源をオフにできるようにする」のチェックを外す。OKで閉じる。これを設定しないと、PCを操作しない間はカードリーダーが省電力モードになり、B-CASカードを読めず予約録画やリモート視聴に失敗する。
チューナーのドライバーをセットアップする
下記リンクから私家 (WinUSB派生) 版ドライバーをダウンロード、インストールする。
→ GitHub - tsukumijima/DTV-Builds: TS抜き(DTV)関連ソフトウェアのビルド済みアーカイブ
現在最新のビルド済みアーカイブはpx4_drv_winusb-241003.zip
。
Windows用ドライバーのインストール方法はGitHub - tsukumijima/px4_drv: Unofficial Linux / Windows (WinUSB) driver for PLEX PX4/PX5/PX-MLT and e-better series ISDB-T/S receivers (not V4L-DVB)を参照。デバイスマネージャーでPLEX PX-W3PE5 ISDB-T/S Receiver Device (WinUSB)
として認識される状態にする。
EDCBをダウンロードする
上記ビルド済みアーカイブのリンクからEDCBのバイナリをダウンロードする。現在最新のビルド済みアーカイブはEDCB-240622.zip
。
32ビット版と64ビット版のバイナリが含まれている。ここでは64ビット版のみを使用し、ファイルをC:\EDCB_64bit
へ展開したとする。
EDCB(録画用サーバープログラム)をセットアップする
BonDriverを配置する
上記ドライバー内のBonDriver_PX4_64bit
フォルダーにある下記のファイルをC:\EDCB_64bit\BonDriver
に配置する。
- BonDriver_PX4-S.ChSet.txt
- BonDriver_PX4-S.dll
- BonDriver_PX4-S.ini
- BonDriver_PX4-T.ChSet.txt
- BonDriver_PX4-T.dll
- BonDriver_PX4-T.ini
- DriverHost_PX4.exe
- DriverHost_PX4.ini
- it930x-firmware.bin
EpgDataCap_Bonをセットアップする
EpgDataCap_Bon.exeを起動する。
BonDriver_PX4-T.dll(地デジ用)とBonDriver_PX4-S.dll(BS/CS用)のそれぞれについて、チャンネルスキャンを実行する。
設定をクリックして次の項目を設定する。
- 基本設定 - 録画保存フォルダー : HDDなど別ドライブにフォルダーを作ってそのパスを設定。
- 動作設定 - 全サービスを処理対象とする : チェック外す。
- 動作設定 - スクランブル解除処理を行う : チェック付ける。
- 動作設定 - EMM処理を行う : CS放送を見ないならチェック外す。
- 動作設定 - 録画時、字幕データを含める : チェック付ける。
- 録画ファイル名 : 私の好みの設定は
Record [$ServiceName$] $DYYYY$$DMM$$DDD$ $THH$$TMM$$TSS$($DW$).ts
- EPG取得設定 - EPG取得対象サービス : 全く見ないチャンネルはチェック外す。
- サービス表示設定 : 全く見ないチャンネルはチェック外す。
- ネットワーク設定 - TCP送信 : SrvPipeにチェックを入れて「追加」ボタンをクリックする(後述のKonomiTV用)
設定が終わったらEpgDataCap_Bonを閉じる。
EpgTimerをセットアップする
EpgTimer.exeを起動する。
動作設定→全般からEpgTimerSrv設定をクリックして次の項目を設定する。
- 録画保存フォルダ : EpgDataCap_Bonと同様
- BonDriver :
BonDriver_PX4-T.dll
とBonDriver_PX4-S.dll
のそれぞれでチューナー数を2にセットする。 - EPG取得 - EPG取得開始時間 : 好みの時間にセットして「追加」をクリックする。
- 録画動作 - 録画、EPG取得終了後のデフォルト動作 : 「何もしない」にチェックを付ける。
- 録画動作 - 録画マージンのデフォルト : 開始5秒、終了2秒にセットする。
- 録画動作 - 録画用アプリ : 1分前に起動するにセットする。
- 予約情報管理 - 録画時のファイル名にPlugInを使用する : チェック付けて、
RecName_Macro.dll
を選択する。 RecName_Macro.dll
の「設定」をクリック。私の好みの設定は$Title2$ [$ServiceName$] $SDYYYY$$SDMM$$SDDD$ $STHH$$STMM$$STSS$($SDW$).ts
- その他 - ネットワーク接続を許可する (EpgTimerNW用) : チェック付ける(KonomiTV用)。アクセス制御に
+127.0.0.0/8,+10.0.0.0/8,+172.16.0.0/12,+192.168.0.0/16,+169.254.0.0/16,+100.64.0.0/10
を入力。 - その他 - バルーンチップ/トーストでの動作通知を抑制する : チェック付ける
- その他 - 視聴に使用するBonDriver :
BonDriver_PX4-T.dll
とBonDriver_PX4-S.dll
を追加する。
OKをクリックして閉じる。設定画面で「再読込*」をクリックして設定画面に反映させる(EpgTimerSrvと一部の設定を共有しているため、先に再読み込みしないと保存時に変更前の設定が上書きされる)。次の項目を設定する。
- 基本設定 - EPG取得 - EPG取得対象サービスのみ表示する : チェック付ける
- 動作設定 - EpgTimerSrvを常駐させる : チェック付ける
- バルーンチップ/トーストで通知する : チェック外す
- スタートアップにショートカットを作成する - EpgTimerSrv : 「作成」表示のボタンならクリックする
設定画面を閉じたら「EPG取得」をクリックして番組表データの自動取得を行う。
KonomiTV(視聴用サーバープログラム)をセットアップする
セットアップ手順は上記Readmeを参照。インストール完了時に表示されるURLをブックマークに入れるなどメモしておく。
ブラウザからURLにアクセスして動作確認する。
H.264自動エンコーディングのためのバッチファイルを登録
→ TVTest & EDCB クイックセットアップ for PX-W3PE Rev.1.3 - Diary on wind
必要に応じて行う。
(EOF)