210810 未だSSDの採用に消極的な時代遅れの業界
先日、ビルの中央監視システムに使用している端末の入れ替え工事を行った。端末と言っても、Windows 7が入っていたごく普通のデスクトップPCだ。PCは予備機が複数あるため事後保全扱いとなっていて、今回はハードディスクが故障してWindowsが起動しなくなったため、本体ごと交換することになった。
メーカーからの最初の提案はHDDタイプのものだったが、こちらから要望を出してSSDタイプに替えてもらった。今や500G程度の容量ならHDDとSSDの価格差はあまりない。HDDは可動部がある以上、運転し続ければ確実に劣化は進む。24時間稼働なら3~4年持てば十分だろう。SSDは半導体なので故障時期を読めないが、HDDも制御基板に半導体を使っている点は同じである。
10年前はCrucial m4の5000時間バグ、書き込み耐久性など色んな議論があった時期で、容量あたり価格が高かったことも踏まえると業務に使うには不安があったことは理解できる。しかしその後、Trimやエラー訂正、リフレッシュと言った信頼性向上への技術改良が進み、10年以上経った現在の状況で、容量をそれ程必要としているわけでもないのにまだHDDを使い続けるのかと思う。
注目技術としてSSDを取り上げた14年前の記事
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会社で使うPCも、こちらから要望を出さない限り、今だに500GBのHDDモデルが支給される。PCを扱う商社の提案や選定する部門がどういう判断をしているか知らないが、価格に大差ないのであればSSDタイプで統一して欲しい。使ってみれば使用感は歴然の差がある。
と嘆願しておいた。意見がくみ取られるかどうかは分からん。