PS/2ファンサイトを制作されている Slavotinek 氏よりディスプレイ・アダプターの漢字ROMをダンプするユーティリティを改良して欲しいとの依頼があったので、久々に自分のアセンブリーソースを編集していた。

まず、以前のバージョンではダンプするROMアドレス範囲(バンク)が決め打ちだったところを、コマンドのパラメータースイッチでバンク数を決められるようにした。ライブラリーのないアセンブリDOSプログラムでパラメーターを扱うのは、とんでもなく面倒くさい。Cランタイムライブラリを使うか迷ったけど、結局はMS-DOS 4.0などのオープンになっているソースコードを参考にしながら、アセンブリーコードで書いた。

あとは、VGAのビデオメモリーと重複しているせいか一部のダンプデータが化けていたので、VGA BIOSを使ってI/Oとビデオメモリーの割り当てを無効にするコードを追加した。

改良したバージョンでダンプしてもらった結果、繁体字中国語のフォントROMであることが分かった。これで中国語版のPS/55 DOSが存在した可能性が濃厚になってきたが、私の知る限り、今のところその存在を示唆する情報は見つけられていない。もっとも、遺産というものは何年も経って突如発掘されることがあるので、今になって調べてみれば、見つかるかもしれない。


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