東京 豊洲 (CREVIA BASE Tokyo) で開催されているラムセス大王展を見てきました。
入場料が高いなりに(?)、展示の見せ方が素晴らしかった。展示品の多くは正面からだけでなく、横や後ろからも見られるようになっている。
中王国時代の王女が使っていてた鏡と化粧ポット。
古代エジプトが隣国からの侵略を防いで王国として繁栄するまでを説明したプロジェクションマッピング・ブース。中央に半透明の立体視モニターがあって、3DのCGが生々しく映し出されます。どの時代にも人類闘争の歴史があることを思い出させます。
次の写真の上はメリト王女の胸当て。センウセレト3世の名前と、外国人捕虜を踏みつけるスフィンクス(王)が表されている。宝石は金、カーネリアン、トルコ石、ラピスラズリ、アメジストが使われている。
センウセレト2世のカルトゥーシュが付いたシトハトホル王女の胸当て。とても精細ながらも、お手製を感じさせる作りです。
シェションク2世の棺(復元)と、彼のミイラに付けられていたとされる宝飾品。
ミイラそのものは展示されていませんでした。まあ、壊さずに運搬するのが難しいのかもしれません。パネルか大型モニターで映し出されていたとは思います。
数々の宝飾品もまあ見どころでしたが、一番印象に残った体験は有料オプションのVRブースでした。ネフェルタリのアテンドでアブ・シンベル神殿の中を浮遊し、ルートは固定されているものの、上下左右は好きなように視点を動かせます。会場はそこまで混んでいなかったにもかかわらず、VRは1時間近く待たされましたが、私にとっての初めてのVR体験はとても良い思い出になりました。
予約チケットは混雑度の分散にある程度貢献しているのでしょうが、購入者にとっては少しの割引と時間指定の制約が増える以外にメリットがなく、VRブースの優先入場権といったものもなく、どうだかなぁと思いました。