MF文庫J バロックナイト 2,3巻の感想
今、自分は猛烈にわくわくしているんだ。これほど胸が躍っているのは今年初めてではないか。読書を終えてこうもわくわくを覚えて取り乱すことに、自分自身困惑している。(ラノベが読書に入るかどうかは議論が(略))
…まあとにかく落ち着くとして、感想文としても日本語としてもまともな文章になる気がしないが、今思うことを書いてみる。
(凡例)
満足度: ☆満足しなかった、☆☆まあまあ満足した、☆☆☆大満足だった
次巻への期待度: ☆あまり期待しない、☆☆少し期待する、☆☆☆かなり期待する
バロックナイト 2 (MF文庫J)
1巻は次から次へとやってくる展開の山あり谷ありで、ペースに追いつく余裕がないままで読み終えた。作風は、今まで読んだ数少ないシリーズから挙げるなら緋弾のアリアを思い浮かべるが、雰囲気はそれとは全く正反対。主人公は過去の記憶がなく、戦闘は謎の閉鎖空間で行われ、学園要素はおまけ程度しかない。背景は常に薄暗い灰色が思い浮かぶ。
のっけから刺客が二人も登場したかと思いきや、京耶と出会ってまもなくヒロイン候補に!? その彼女らとはまた別の目的を持つキョウコとセフィロス。それぞれ目的を達成するために協力・対立して物語は交差し続ける。ラノベは日常ラブコメが流行ということもあって多くの作品が一本道の物語なだけに、こういう作風は禁書目録以来でなかなか新鮮に感じる。
バロックと瑠璃子の京耶に対する想いが深い部分まで明らかになるわけだが。二人とも愛が重すぎるぜ。いや、これこそ自分が求めていたヤンデレではないだろうか。先月読んだヤンデレものは期待するものではなかったが、まさかここで思いがけずもホンモノのヤンデレを見つけるとは。
終盤には最悪の事態が展開され主人公らはどん底に落とされるのだが、絶望にくれる中で最後の最後に希望を垣間見る。少年漫画っぽい展開だが、自分にはやはり新鮮だった。王道的展開とはいえ、ラノベでこれほど最後にまとめあげて次への期待を持たせる作品はそうあるまい。(満足度:☆☆☆、期待度:☆☆☆)(2014/01/28)
バロックナイト 3 (MF文庫J)
コスプレといいポールダンスといい、何ともけしからん展開が続くというか、作者が意図的に仕組んでいることは確定的に明らかw初巻で既にパートナーがいたので思いも寄らなかったが、やはり主人公はハーレムになる運命なんだな。主人公とヒロインとの絶妙な距離感ややり取りがイイ!そして、ヒロイン達の愛が重い、重すぎる。ヤンデレラブコメの一部始終を堪能した気分だぜぐへへ。
物語本筋を語りたいところだが、重大なネタバレになりかねないので、何から書いたものか。話の背景を色で例えるなら、1巻が灰、2巻が黒、3巻は紅と黒だろうか(意図せずして本巻最終行とかぶってしまった)。本巻はラブコメ要素が若干増えた気がするが、それ以上にヒロインらの赤黒い愛情が印象的だった。キョウコを含む各人物の過去が明かされ、最後に衝撃的な展開を迎えるのだが、この先どういう展開が待っているのか全く想像が付かない。まだ3巻だが、もうクライマックスになってもおかしくない超展開だった。(満足度:☆☆☆、期待度:☆☆☆)(2014/01/30)
新刊は来月発売予定と言うことで、とても楽しみ。
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葉村哲 | |
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