Image: IBM DOS Jx.x(J-DOS)はPC/AT互換機では動作しない

J-DOSは非MCA機ではブートすらしませんでした。まあ当たり前なんだけれども、どういう挙動になるのか気になったので、DOS J5.0のセットアップディスクを実際に読ませてみたところです。

PC/AT互換機(非MCA機)の場合

PC/AT互換機では”Non-System disk or disk error Replace and press any key when ready”というメッセージを出して停止。ブランクディスクを入れたときと同じメッセージですが、ブートコードを覗いてみると、DOS/V(DOS J5.0/V)で作成したディスクと同じでした。シーク音からしてIBMBIO.COM(最初に読まれるファイル、MS-DOSのIO.SYSに相当)は読み込まれているようなので、そのルーチンの中で何かしらの条件分岐に弾かれてストップしているようです。私の予想では、IBMチェックがあるか、もしくはMCAバスの有無をチェックしているのかと思います。

Image: Non-System disk or disk error

5510-Sなどの非MCAモデルのPS/55ではどのようになるのか気になります。

PS/55(MCA機) 日本語106キーボードを接続した場合

PS/55(MCA機)であってもJ-DOSを動作させるには条件があります。例えば、日本語106キーボード(DELL SK-8000)を接続すると、”BIOS-102: Higher Version of DOS is required - Unkown/Missing Keyboard”というメッセージを表示して停止します。

Image: BIOS-102 Error

J-DOSのマニュアルによると、日本語106キーボードと同じキーボードIDで配列のベースとなったIBM 5576-A01キーボードは対応しているようです。キーボードIDで識別していないとなると、おそらく、J-DOSで使われているキーコードセット8Ahに、A01キーボードは対応、日本語106キーボードは非対応という違いがあるのだろうと思います。

PS/55(MCA機) ディスプレイ・アダプターを取り外した場合

ディスプレイ・アダプターを取り外してVGAのみにすると”BIOS-103: Higher Version of DOS is required - Unknown/Missing Display adapter”というメッセージを表示して停止します。英語モード起動用のディスクからブートしても同じです。(英語モードではディスプレイ・アダプターの機能は使われませんが。)

Image: BIOS-103 Error

正常に起動した場合

この他にもハードディスクの接続数が上限を超えてないかというチェックがあり、それをクリアすると、ようやくJ-DOSが起動します。ということで、ディスプレイ・アダプターの有無だけで起動の可否を判断しているわけではありませんでした。

Image: IBM DOS J5.02D セットアップ

Image: IBM J-DOS 5.0 スクリーンショット

ちなみに、DOS J5.0に含まれているDOS/VモジュールはDOS J5.0/Vのものをそのまま使っていて、DOS/Vモード起動時は5576キーボードも日本語ディスプレイ・アダプターも必要ありません。ただし、セットアッププログラムはJ-DOS専用なのでPS/55にしかインストールできません。

DOS J4.0以前は同じPS/55でもモデルによって別々のバージョンが用意されていることがあるので、対応機種に注意する必要があります。


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