Image: SC-88のCM-64互換音色マップへの切り替え方法

マニュアル見れば分かると知っててググる人いるよね…私です!しかし、これに関しては出てこなかった。

CM-64の音色配列にする

  1. SELECTボタンを押しながらINSTRUMENTの◀ボタンを押す
  2. “Init CM-64, Sure?“と表示されたら、ALLボタンを押す

ちなみに、GSフォーマットの初期化はSELECTボタンを押しながらINSTRUMENTの▶ボタンを押す。Win9x世代のゲームのMIDIファイルはこれで正しく再生できる。

経緯

FALCONというDOSゲームのBGMを、特にMIDIで再生しようと思ったんだけど、何の音源が正しいのか分からん。パッケージにはAd Lib、Sound Blaster、Roland対応と書いてあるんだが、ざっくりしすぎだろう。それとも、当時の人はRolandと聞いただけで察しが付いたんだろうか。

ところで、海外ではDOSゲーマーが手に入れるべきMIDI音源モジュールは次の2つと言われている。一つはRoland SC-55で、もう一つはRoland MT-32だ。この両方と互換性を持つCM-500というモデルもあるが、市場に出回る数が少なく入手性が悪い。日本ではSC-55上位互換と言われるSC-88やSC-88 Proが人気だが、海外ではこれらは入手性が悪く再現性という意味でも劣るので、SC-55よりマイナーな扱いになっている。海外と日本でMIDIが普及した時期や状況が異なるというのも影響しているように感じる。

今回の話に戻ると、ゲームの発売は1991年なのでSC-55 (GS音源) が登場する前のモデルだろう。となると、MT-32などのLA音源をターゲットに作られていると察しが付く。

残念ながらLA音源は所有していないが、SCシリーズにはCM-64相当のマップに切り替える機能があることを思い出し、この情報を探すことになった。

再現性

Youtubeに上がっているMT-32で再生した音と比較した話。

まず一般的な話として、パン振りが左右逆なので、オーディオ出力 (RCAケーブル) を左右入れ替えて接続する必要がある。CM-64のエクスクルーシブ・データは無視される。当然、オプションのCM-64用のPCMカードで使われていた音源は使えない。

エフェクトの掛かり方が、MT-32だとスタジオでSC-88はライブハウスというくらいに違う。これはシステムエフェクトの設定を変えることで修正可能。ALLを押して点灯させた後、PARTの◀と▶を同時押しして、▲▼で設定項目をReverbに合わせ、INSTRUMENTの◀▶で値を変更する。

音色はGS音源の近いものが鳴るというだけで、楽曲によっては聞こえ方がかなり違う。特にドラム・パーカションが鮮やかなことが、かえって他の音を邪魔して違和感付きまとうことがある。中には根本的に音が違って聞こえるものもあるし、あくまで、それっぽく鳴らせる可能性が高いという程度のものと考えた方が良い。


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