25年前に書くべき内容。今はPS/55エミュレーターがあるから、閲覧するだけならエミュレーター上で文書プログラムを動かして閲覧するのが確実だけど、中身の文章を流用したいときは、テキストに変換するか、Wordで変換した方が手っ取り早いこともある。装飾も不要であれば、下記のテキストファイルへ変換する方法も参照。
→ IBM DOS文書プログラムのファイル(*.JTX)をプレーンテキスト(*.txt)に変換
DOS文書プログラムで作成された文書ファイルは拡張子が “.JTX” になっている。テキストエディターやバイナリエディターでファイルを開いて中身から判断するのは難しそう。
これをWord形式に変換するコンバーターは、Microsoft Word 6.0, 95, 97(Word 98は未確認)日本語版に付属する。一太郎や市販の変換ソフト(リッチテキストコンバーターだったか)でも一部のバージョンで対応しているはずだけど、詳細は不明。Word 97のヘルプでは「IBM DOS 文書プログラム バージョン 3.0以前の形式はサポートされない」と書かれているが、「DOS文書プログラムⅢ バージョン 3.0」以降じゃないといけないのか、「DOS文書プログラムⅢ バージョン 1.0」はOKなのかはっきりしない。
セットアップ時のオプションで「IBM DOS 文書プログラム コンバータ」にチェックを入れておくこと。Word 97の標準インストールであれば、既定でチェックが入っている。

書式は倍角、1/4角がそれっぽいのに変換され、下線や取り消し線は維持される。罫線は半角のシングル罫線文字に変換され、囲み罫線は文字だけ残して完全に消えるので、表組みはレイアウトが崩れる。読むだけなら問題ないが、元の体裁を復元するにはかなり作り直す必要がある。


以下、Word 97のヘルプ (WDMAIN8.HLP) より抜粋(一部文言は変更)。
ここでは、IBM DOS 文書プログラムの文書を Word で開いたときの、書式の変換や制限事項について説明します。
メモ:IBM DOS 文書プログラム バージョン 3.0 以前のファイル形式はサポートされません。3.0 以前のバージョンで作成されたファイルは、正しく変換されませんのでご注意ください。
| DOS文書での設定 | 対応 | 説明 |
|---|---|---|
| 編集 | ||
| 全角、半角 | ○ | 半角のカタカナは、10.5 ポイントに変換されます。全角文字のサイズは変更されません。 |
| 横倍角 | → | 太字に設定され、文字間隔が拡大されます。 |
| 縦倍角 | → | 太字に設定されます。 |
| 縦横倍角 | → | ポイント サイズが 2 倍に変更されます。 |
| 1/4 角上 | → | 文字位置 : 上げる 間隔 : 1.5 ポイント |
| 1/4 角下 | → | 文字位置 : 下げる 間隔 : 1.5 ポイント |
| 半改行、無改行 | - | |
| 配置 | ||
| 右寄せ | → | 段落の配置は "両端揃え" になり、スペースが挿入され、右に寄せられます。 |
| 左寄せ | → | 段落の配置は "両端揃え" になり、左に寄せられます。 |
| 中央揃え | → | 段落の配置は "両端揃え" になり、スペースが挿入され、中央に寄せられます。 |
| 均等割付 | ○ | |
| 修飾 | ||
| 下線 | ○ | 類似する下線に変換されます |
| 字消 | ○ | 取り消し線に変換されます。 |
| 網かけ | × | 網かけした文字のみ残ります。 |
| 塗りつぶし | × | 塗りつぶした文字のみ残ります。 |
| 罫線 | ○ | 類似する線種別に変換されます。罫線文字のサイズは、半分になります。 |
| 囲み線 (罫線) | × | 囲み線は変換されません。 |
| 書式 | ||
| 左右マージン設定値 | × | |
| 左揃えタブ | ○ | |
| 均等割付タブ | → | 左揃えタブに変換されます。 |
| 少数点タブ | ○ | Word の禁則文字が、そのまま使用されます。 |
| 禁則処理 | ○ | |
| インデント | ○ | |
| 図形 | ||
| 枠内図形 | - | |
| 枠外図形 | - | |
| グラフ | ||
| グラフ表 | - | |
| グラフ | - | グラフ領域分、改行されます。 |
| その他 | ||
| ストップ記号 | → | 1 文字のスペースに変換されます。 |
| 変数名 | → | 1 文字のスペースに変換されます。 |
| 外字 | → | 全角のスペースに変換されます。 |
| ヘッダ開始位置 | ○ | |
| フッタ開始位置 | → | Word の既定値が使用されます。 |
| ヘッダ文字列 | ○ | |
| フッタ文字列 | ○ | |
| ヘッダ/フッタの奇数/ 偶数別ページ指定 |
○ | |
| 用紙サイズ | ○ | |
| 文字サイズ | ○ | 標準スタイルの文字サイズとして使用されます。 |
| 1 行文字数 | - | |
| 縦書き、横書き | ○ | |
| 給紙種別 | × | |
| 部数 | × | |
| 罫線の印刷 | - | |
| 差し込み印刷 | - | |
| 用紙の設定 | → | 用紙の中央に印刷されるように、余白の値が変更されます。 |
| 1 ページ行数 | - | |
| 文字ピッチ | ○ | 文字間隔に変換されます。 |
| 行ピッチ | ○ | 行間隔に変換されます。 |
| 袋とじ | × | |
| ページ番号 | × | |
| 開始ページ | × | |
| 終了ページ | × | |
| ページ初期値 | × | |