デジタル音楽CD再生にはWDMサウンドドライバが必要 [Win98SE/Me]
念のため書いておくと、この記事の内容は現行のPCには全く通用しません。古いPCを愛用する方向けの情報です。
アナログCD-DA再生は低音がイマイチだなあ、確かWin98SEならデジタルCDDA再生が使えたから、そっちに切り替えると音質が良くなるかも。あれ、チェックボックスが灰色で設定できないぞ。ドライブのPIO病とか言う奴だろうか。いや、CDドライブのDMAを有効にしても変わらない。。。
すっかり失念していました。何とか古い文献を見つけて、デジタルCD再生を行うにはWDMのサウンドデバイスドライバが必要であることを思い出しました。
→ Q&A CD-R、CD-RW 音楽CDを再生しても音が出ません。
デジタルCD-DA再生に必要な条件
- Windows 98 SE、Me、2000またはそれ以降
- WDM(Windows Driver Model)に対応したサウンドドライバを使用するサウンドデバイス
- ある程度の性能を有するCPU、バス速度、CDドライブでないと、再生中に音切れを起こす
Windows 2000以降では必然的にWDMを使用しているので関係ありませんが、Windows 98やMeではデバイスドライバにVXDとWDMの2種類があって、デジタルCDDA再生を行うにはWDMに対応したサウンドドライバが必要になります。
私のSound Blaster 16はものが古すぎてWDM対応ドライバはありませんが、PCI世代のSound Blaster(VXDはAudigy 2まで)やYAMAHA DS-XG(YMF7x4)系サウンドカードはVXDとWDMの両方が用意されているはずです。また、USB接続のスピーカーなどWindows標準USBサウンドドライバを使用するものはWDMに対応しています。
MIDI再生にMSGSを使用する場合にもWDMが必要という文献を目にしたけど、どうなのかしらん。確かにSB16だとMSGSは選べないようになっているけれど、ゲームによってはMSGSで再生されるものがあるし。
ともかく、サウンドドライバの種類がVXDかWDMかを判別する方法は次の通りです。
ドライバファイルの種類を見る
ファイルの拡張子を見て、.vxdや.drvで構成されているのはVXD、.sysで構成されているのはWDMです。ntkern.vxdやmmdevldr.vxdはWindowsのシステムファイルなので判断要素から除外します。
dxdiag(DirectX診断ツール)を見る
ファイル名を指定して実行からdxdiag
を実行して、「サウンド」タブを開くと、現在のサウンドデバイスの情報を見ることができます。ただし、dxdiagはDirectX 5以前には付属しません。(そもそもWin98SE(DirectX 6.1標準搭載)以降という条件だから関係ないか)
アナログCD再生で音を出すには内部配線が必要
アナログCD再生で音を出すには、CDドライブからサウンドカードへオーディオケーブルを接続する必要があります。「MPC-2」という4ピン端子が標準的に使われており、現在もまだ入手できるようです。仮想化ソフトのVMware Playerではそこまでエミュレートしていないので、CD再生で音が出ないのはこのあたりの設定が原因です。
CDドライブとサウンドカードの両方が対応していれば、デジタル信号(S/PDIF接続)経由による「アナログCD再生」も可能です。それについては既にこちらで言及した通り。