仮想マシン上のWinXPでDirect3Dサポートを試す [VMware/VirtualBox]
VMware Workstation Player 12およびVirtualBox 5.0.3上のWindows XPでDirectXのソフトウェアを動かしてみる。
Windows XPのリテールパッケージが未使用のまま余っているので、今の仮想マシンソフトの完成度はいかがなものかと思い、試しにインストールしてみました。どちらも仮想マシンサポートソフトウェアのインストールまでスムーズに進めました。フォルダー共有機能、USBサポート、ネットワーク機能なども大きな違いはありません。
互換性に大きな差が出たのがDirectX(Direct3D)への対応でした。
Oracle VirtualBox
標準ではDirectDraw(2Dアクセラレータ)はサポートしていますが、Direct3Dのサポートは無効になっています。Direct3Dのサポートを有効にするには、ゲストのWindowsをセーフモードで起動してからGuest Additionsのインストールを行う必要があります。
dxdiagでDirect3Dのテストを掛けてみると、Direct3D8、Direct3D9は成功したが、Direct3D7は表示前にエラー(バックバッファを1つ持つフリッピングプライマリサーフェスを作成中 HRESULT=0x88760064)で終了しました。
3Dmark2001SE(Direct3D 8)はベンチマーク実行中にエラーで強制終了。
ゆめりあベンチ(Direct3D 9)では背景やロゴが正常に表示されませんでした
ぐるみんベンチ(Direct3D 8、Direct3D 9)は完走。DX8:14041 DX9:14302
別環境(Radeon HD7850)にて3Dmark2001SE完走。スコアは7915。
VMware Player
dxdiagは問題なし。
3DMark2001SEはスコア5086。
ゆめりあベンチはスコア8493。
ぐるみんベンチ DX8:12651 DX9:17229
数字以上に、見た目動きがカクついて見える。
以前VMware Player 6でベンチマークを取ったときはもっとスムーズに動いていたはずですが。ホストのグラフィック性能(前はRadeon HD7850、現在はIntel HD Graphics 4600)が関係しているのでしょうか。
Virtualbox仮想環境 評価要約
項目 | 評価 | コメント |
OSの入手性 | ○ | |
仮想マシン作成 | ○ | |
OS導入の難易度(VM) | ○ | |
OS扱いの難易度(OS) | ○ | |
デバイスドライバ認識 | ○ | |
Guest Additions | △ | インストーラーの表示が英語 |
ファイル移動の手軽さ | ○ | |
マウスの操作性 | ○ | マウス・ペンタブ共に問題なし。 |
ネットワーク(LAN) | ○ | Windows標準で自動認識。 |
2Dグラフィック | ○ | |
3Dグラフィック(DirectX) | △ | 互換性は低く、正常に表示できないゲームが多い。 |
サウンド(PCM)出力 | ○ | Windows標準で自動認識。(Intel 82801AA AC'97 Audio Controller) |
MIDI再生 | ○ | MSGS(ソフトMIDI)で再生確認。 |
CD-DA再生 | ○ | デジタルCD再生 |
VMware仮想環境 評価要約
項目 | 評価 | コメント |
OSの入手性 | ○ | |
仮想マシン作成 | ○ | |
OS導入の難易度(VM) | ○ | 簡易インストール機能によりインストール作業を省力化できる。 |
OS扱いの難易度(OS) | ○ | |
デバイスドライバ認識 | ○ | |
VMware Tools | ○ | XP SP1以前ではThin Printドライバインストール時にエラーが発生する |
ファイル移動の手軽さ | ○ | |
マウスの操作性 | ○ | マウス・ペンタブ共に問題なし。 |
ネットワーク(LAN) | ○ | Windows標準で自動認識。 |
2Dグラフィック | ○ | |
3Dグラフィック(DirectX) | ○ | 互換性は高いがパフォーマンスが低い |
サウンド(PCM)出力 | ○ | Windows標準で自動認識。(Creative Sound Blaster PCI WDM) |
MIDI再生 | ○ | MSGS(ソフトMIDI)で再生確認。 |
CD-DA再生 | ○ | デジタルCD再生 |